医業を承継した後の自分の報酬はいくらにすれば良いのでしょうか?
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
自分が経営しているクリニック、医療法人を承継するときに大きな課題となるのが、承継者と自分の報酬額をいくらにするのかということです。
承継者は自分の家庭で現在、そして今後どれくらいのお金が必要になるかを考えて報酬はこれぐらい必要だと考えます。
もしかすると、現在の経営状況ではその報酬を賄うことができない金額を考えているかもしれません。
そんな場合には、賄うことができないという現状を共有してその報酬を払うためにはどうすれば良いのかを考える必要があります。
売上を上げるのか、経費を削るのか、そしてそれをどう実現するのかを考えなければなりません。
そして、実際に経営をしてみて、それが実現できない可能性も考えられます。
そんな状況にもかかわらず、承継後も自分自身はそれなりの報酬が欲しいというドクターが居ます。
これでは承継の話はまとまりませんね。
報酬が欲しいと言いながら、資産を多く持っていて相続対策を考えなければならないという方も居ます。
そして、そんな方の中には多額の不動産収入等があり、報酬を得ると多額の所得税を払う必要がある人もいます。
多額の所得税を払いながら相続財産を増やし、相続対策をどうしようかと頭を悩ませるというおかしな状況を自ら作り出しているのです。
医業を承継するときには、このようなことも考えて、いくらの報酬を得ることが全体最適なのかを考える必要があります。
一番大事なことは何なのか、一番実現したいことは何なのかを明らかにして承継そのものを行うことが良いのか、自分の報酬はどうするのかなどを判断するようにしましょう。