クリニック開業時の借入
クリニックを開業する時、開業資金をどうするかが大きな課題です。
自己資金のみで開業できるケースはほとんどありません。
事業計画をきちんと立てて金融機関に借入をお願いします。
どの金融機関から借り入れるのが有利なのか?
まず考えるのが日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)。
地域によっては医師信用組合があります。
次に民間の銀行など。
リース会社も条件によっては融資してくれることがあります。
それぞれ貸出しの条件が違いますので、比較して有利な条件の銀行から借り入れをするようにしたいですね。
借入の条件で担保・保証人が必要な場合と、無担保・無保証の場合があります。
担保・保証人がをつけると、無担保・無保証の場合よりも金利が1%近く低くなるケースもあるようです。
担保がある場合にはこれを利用しない手はないですね。
ただ、敢えて担保をつけないケースもあります。
開業時にはきちんとした事業計画を作成すると、金融機関は比較的簡単に融資をしてくれます。
しかし、一旦開業して経営に苦戦している場合などはなかなか融資に応じてくれません。
そんな時でも担保があると融資を引き出しやすいのです。
事業計画を作ってもそのとおり患者さんが来てくれるわけではありません。
思いのほか黒字転換に時間がかかってしまうことも考えられます。
その時に追加の融資をうけられるのは本当に助かります。
有担保と無担保の返済額を比較し、その差が将来融資を受けられるための保険料として納得いく金額であれば、敢えて無担保の融資を受けることも検討するとよいかもしれません。