医療法人に資産が貯まりすぎてしまった
クリニックを開院。医業が順調に推移し、すぐに医療法人を設立。
こんなケースをよく見ます。
そんな中で、短期間に現預金が増加している法人のお手伝いをさせていただくことがあります。
医業が順調で何よりです。
ただ、医療法人にお金が貯まりすぎてしまうのも考えものです。
お子様が将来医師になり、後を継がれる場合は医療法人の資金を開業資金などに充てられるのでお金が有効に使えますね。ただ、事前に持ち分の贈与をして相続対策をしておくことも忘れないようにしたいものです。
お子様が後を継がれない場合はどうでしょうか。
将来予定している設備投資など、大きな資金需要がある場合はお金をそれに使うといいですね。必要額を大きく現預金が上回っている場合はどうでしょうか。医療法人に貯えられたお金を理事長先生やお身内に戻す方法はそう多くありません。退職金でもらう、法人を清算するなどでしょうか。
このような場合にはこれ以上医療法人に現預金を貯めすぎないほうがいいかもしれません。
こんな法人でも理事長先生や理事の方の報酬が思いのほか低かったりすることも多いようですので、報酬のアップも検討するとよいでしょう。
どちらのケースも多額の資金をを長期に渡って円の預金で保管をすることになります。
銀行や通貨のリスクを分散するためにも、円預金以外の資産保有も検討されることをお勧めします。