遠隔診療は自院には関係ないと思っていませんか?
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
昨年、遠隔診療が離島や僻地など以外でも行うことができるという政府のお墨付きが出ました。
それを受けて、都市部などでも遠隔診療を開始している医療機関が出てきているようです。
遠隔診療と聞くと、
「自分の診療科目やクリニックには関係がない」
と思っている方が多いと思いますが、一度立ち止まって、本当に関係がないのか考えてみることをお勧めします。
私自身、最初は
「特殊な診療科目やクリニックにしか関係ないだろう」
と考えていましたが、
昨年、遠隔診療に関する情報を得て、クライアントで具体的な導入を検討する中でその考えが大きく変わりました。
その理由は大きく二つあります。
一つは、遠隔診療が既存のシステムを利用することで予想以上に簡単に底コストで行えること。
もう一つは、すでに通院している患者さんの中に、遠隔診療を行うことによりメリットを受けられる患者さんがいそうだということです。
遠隔診療というと、離島や僻地の方々が対象になるというイメージがありますが、都市部の経営者や会社員、小さなお子さんがいるお母さんなど、なかなか時間をとることができない方なども対象として考えられます。
世の中には生活習慣病や皮膚病などで継続的に受診しなければならないのに、忙しくて受診できないという方が大勢います。
その結果、病状が悪化するなどの不具合が生じてしまいます。
こんな方々が受診できれば、病状の改善、健康の維持が期待できるのではないかと思います。
つい先日も新聞で、健康保険組合が主導して、禁煙外来を遠隔診療で推進しているという記事を読みました。
このように、よく考えてみると遠隔診療により助かる方は思いの外多いのではないかとも思われます。
無理に急いで導入する必要はありませんが、自院が遠隔診療を行うことで助かる患者さんがいないかどうか、一度考えてみてください。
もしかすると、自院の新たな診療の姿が浮かび上がってくるかもしれません。
遠隔診療の概要を理解できる記事がありましたので、以下でお読みください。