小説に学ぶ、マーケティングの重要性
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先日、荻原浩さんの小説「ストロベリーライフ」を読みました。
今年の直木賞受賞後の第一作目です。
荻原さんは広告代理店で仕事をした経験があり、マーケティングの描写はリアルでためになることが多いです。
これまで読んだ小説でも、小さな広告代理店を舞台にしたものを多く書かれています。
「ストロベリーライフ」は東京のデザイン会社に勤務後、独立した主人公が故郷の静岡で実家のイチゴ農業を継いでいくまでの奮闘記です。
私自身、祖父母の代までは専業農家であったこと、現在も親戚には専業農家の叔父叔母が健在でいることで、感情移入しながら読みました。
その中で、いくら良いイチゴを作っても消費者が知らなければ意味がないと主人公が考える場面がありました。
そして、どうすれば知ってもらえることができるのか、どうすれば選んでもらえるのかを真剣に考え行動していきます。
農業はこれまで農協に出荷すれば同じブランドで販売されるので、消費者に選んでもらうという感覚があまりなかったのです。
しかし、近頃の若い農業者はそれではダメだと考え、マーケティングを行い、直接消費者に繋がる努力をしています。
消費者が何を望んでいるのか、自分はそのニーズにどのように応えることができるのかを明らかにし、それをきちんと伝え続けているのです。
これは医療の世界でも同じで、大変重要なことだと思います。
どんな方が自院を受診する患者さんなのかを明らかにして、マーケティングを行い、自院の強みや選ばれる理由をきちんと伝え続けることで、患者さんから選ばれ続けるクリニックが出来上がっていきます。
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