クリニックも大手企業も経営の基本は同じ
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先日、大学のゼミ同期の一人と数年ぶりに会いました。
彼はある大手企業の社長を務め、現在は会長になり業界団体の理事を務めています。
大きな組織の経営経験を聞けるチャンスなので、質問攻めにさせてもらいました。
クリニックの院長先生の悩みと大企業のトップの悩みは重なることが多い
そこでわかったことは、クリニックの経営も大手企業の経営も基本的な考え方は同じだということです。
彼の話の内容をいくつかお伝えします。
「部下がわかったと言っても、できないことがある。
そんな時はどうすれば良いのかを教えてあげる必要がある。
何度言ったらわかるんだ、何故できないんだと言ったらおしまい。
できるまで何度も何度も伝え続けることが重要。
それを我慢できる胆力が経営者には必要。」
部下と言っても社長からみた部下なので、役員や部長レベルの話ですが、それでもこんな状況です。
まるでクリニックの院長先生の悩みに対する答えのようです。
このように、経営者とそうでない人の立場の違いによる意識の差は非常に大きいものです。
「社員を優秀な人、そうでない人と分類することはできない。
優秀だと評価された社員が異動や役職が変わったばかりに
ダメになってしまったケースが非常に多い。
この社員はこの面は優秀だが、別の面はそうではないという見方が重要。
その社員の強みは何か、得意なことは何かを見極めてマッチする仕事をしてもらうと良い。
しかし、それを見極めるのは難しい。
管理職の人を見る目によって、成功と不成功が分かれてしまう。」
クリニックは大手企業のように人材が豊富ではありませんが、スタッフにいかにマッチした仕事をしてもらうかは重要です。
そのためには個人ではなく、チームで仕事をするという意識付け、環境づくりが重要です。
組織が小さいほうが、トップの目がスタッフに届きやすいので、大手企業よりスタッフの強みや人柄などは把握しやすいですね。
他にもいろいろな話を聞くことができましたが、普段クリニックの院長先生とお話しする内容と重なることが多かったように思います。
組織が小さくても経営をするということは大変なことです。
そんな大変なことを、診療をしながら行っている院長先生は本当に凄いと思います。
くれぐれもストレスを溜めすぎないよう、良いクリニック作りを進めていただければと思います。