新卒者しか採用しないクリニック
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先日、当社のクライアントの15回目の情報交換会を開催しました。
3ヶ月に一度、都合のつく院長先生が数名集まり、様々な情報交換をしています。
今回は来年開院予定の先生が初めて参加されました。
先輩の先生方の話を聞かれ、今後のクリニック経営の参考にしていただけることと思います。
今回の会はスタッフの採用・マネジメントについての話が多く出ました。
「スタッフのマネジメントは永遠のテーマである」ということは参加者全員の共通認識でした。
その中で、スタッフは新卒しか採用しないという先生がいました。
経験者を優遇するというクリニックが多い中で、これはかなり珍しいのではないかと思います。
この先生は開院して10年以上経ちますが、最初からこのような方針ではありませんでした。
開院当初に様々なトラブルが起こり、紆余曲折の後、新卒のみ採用することにしました。
その主な理由は、経験のあるスタッフは採用してみないとどんな人かわからない。それでは困るので、新卒でやる気のある人を採用して、自院の方針に合う人材に育成したい。
というものです。
ただ、これは簡単なことではありません。
育成には院長先生も関わりますが、多くはスタッフが行います。
通常業務を行いながら新人を育成するのは大変なことです。
それを嫌がるスタッフがいるとうまくいきません。
また、特定のスタッフが仕事を抱え込んでしまってもうまくいきません。
新卒のみを採用するということは、そのような困ったスタッフが不在で、みんなが助け合う、協働できる環境がなければならないのです。
このような環境を整えた先生を尊敬しますが、これは最初からできたわけではありません。
人に言えないようなトラブルや苦労がありながら、工夫を重ねて今があるのです。
やはり、スタッフのマネジメントは永遠のテーマだと感じます。