医学知識以外のドクターの専門力について
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先日、私のクライアントのドクター、薬局の社長、その知り合いのドクターと4名で会食をしました。
今後、何かの協働ができないだろうか?を考える会だったのですが、
そのドクターが大変面白い方でした。
まだ30代と若く、クリニックを開院して一年余りです。
開院時にはご苦労をされたようですが、現在は順調に患者さんも増え、次の展開を考えるまでになっています。
自分では、経験も浅く専門知識も深くない医師だと言われていましたが、そうではないと感じました。
いわゆる医学の専門知識を多く持っているドクターは数多くいると思いますが、そのドクターは専門知識というよりは独自の専門力を豊富にお持ちだと感じました。
その方は自分の感覚や価値基準を大切にしています。自分の本能に忠実に生きてきたと言ったほうが良いかもしれません。
そして本音で患者さんと向き合い、一般社会や医療の世界では非常識と思われることでも自分が正しいと思っていることは率直に伝えています。
そのため過去の複数の勤務先では様々な摩擦があり、辞めざるを得なかったようです。
しかし、そのスタイルをずっと貫いてきた結果、自分独自の診療スタイルが出来上がり、患者さんからも支持されているのです。
その独自の診療スタイルは十分に立派な専門力だと思います。
一人一人の人間は独自の個性や感性、強みなどを持っています。それらに忠実に日々行動し、課題を感じ、改善を繰り返すと、どんな人でも独自の専門力を築くことができるのだと思います。
自分では気がついていない方が多いかもしれませんが、すでに医師として診療している方々は自分の専門力を十分身につけているはずです。
開業医の方々も、これから開院を検討される方々も、自分の専門力に注目して、さらに磨きをかけていただければと思います。
そして、その専門力をわかりやすく患者さんに伝えていただきたいと思います。