今年こそ良いクリニックにしたい・・・そのために大切なこととは?
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
明けましておめでとうございます。
いつも当社からお届けする情報をお読みいただき、ありがとうございます。
昨年は元号が令和に変わったことをはじめ様々なことがありました。
その中でも私が最も大きなインパクトを受けたのは、ラグビーW杯でした。
日本代表の活躍は素晴らしかったのですが、それにも増してこのスポーツが持っている深い精神性に惹かれたのです。
自分の役割をよく理解し、チームのために献身的に働く選手たち。
そしてその目立たない働きの積み重ねが成果につながっていることをみんなが理解して、お互いをリスペクトする。
もちろん、チームを支えてくれているスタッフもリスペクトする。
そればかりではなく、対戦相手もリスペクトする。
対戦相手が自分たちより力が劣っていても、相手のこれまでの努力や全力で戦う姿勢をリスペクトする。
そして試合が終わればノーサイドでお互いを称えあう。
このリスペクトするという姿勢が良いチームを作るとともに、ラグビーというスポーツ全体を素晴らしいものにしているのだと強く感じました。
私はこのリスペクトという言葉は、「尊敬する」というよりも「尊重する」と捉えたほうがしっくりくると思っています。
そして、この「尊重する」ということが良いクリニックになるためには欠かせないことだと感じています。
これまで、クリニックの経営では「コ・マ・チ」を整えることが不可欠だとお伝えし続けてきました。
「コ・マ・チ」とは、
自院がお役に立てる方々「コミュニティ」を明らかにして、それらの方々に自院を選ぶために必要な情報をわかりやすく伝え続ける「マーケティング」を行い続けること。
そして、患者さんから選ばれ続けるために「チーム」を良い状態に整え続けることです。
これまで多くのクリニックのお手伝いをさせていただく中で、クリニック経営の根幹をなすものは「チーム」を整えることだと感じています。
なぜならば、多くの患者さんが来院していながら経営危機に陥る事例が多く、その最大の理由は「チーム」がバラバラになってしまい、クリニックの運営そのものが機能不全を起こしてしまうことだったからです。
「コミュニティ」が明らかで、「マーケティング」がうまくいっても、「チーム」が良い状態でないとクリニックの経営は継続することができないのです。
機能不全を起こす原因は様々あると思いますが、私はクリニックというチームの中で一人一人のスタッフを尊重する気持ちが不足していることが最大のポイントではないかと感じています。
その結果、
古株のスタッフが新たなスタッフに十分な教育をしないまま、仕事ができないと決めつける。
誰かがちょっとした間違いを起こすと、必要以上に叱責する。
受付と診療部門の間でのコミュニケーションがほとんどない。
院長先生が現場の業務を理解できておらず、スタッフに任せきりにしている。
こんなことが起こっているのです。
今は十分仕事ができていないが、一生懸命成長しようと努力していることを尊重する。
間違いを起こした人が、それに気づき改善しようとしていることを尊重する。
違った部門の方々のおかげで自分の仕事も行えていて、クリニック全体の業務が回っていることを尊重する。
スタッフ一人一人が日々ちゃんと仕事をしてくれているおかげで、診療をすることができ、クリニックの経営ができていることを尊重する。
スタッフの中には基本的な能力が不足していたり、何らかの問題を抱えている人もいたりするでしょう。
しかし、それはそれとして一人の人として尊重する。
こんな気持ちを院長先生はじめ、一人一人のスタッフが持てていればクリニックが良い組織になれることは間違いありません。
しかし、これは言うは易く行うは難しです。
私自身もこのようなことを書きながら、常にこのような心持ちで過ごすことができるかどうか自信がありませんが、今年はこのことをテーマに過ごしていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
以下の動画もご覧ください。
「クリニックというチームを整え続ける」
今回のテーマを含めたクリニック経営基礎講座(全3回)を開催します。
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皆様の受講をお待ちしております。
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クリニック経営基礎講座(全3回)のご案内
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。 当社ではクリニックの院長先生、これからクリニックを開院する先生のためのクリニック経営基礎講座を開講しています。 このと…
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