クリニックのスタッフミーティングで発言が出ないのは何故か?
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
暑中お見舞い申し上げます。
今年の夏も厳しい暑さがやってきました。
みなさま、くれぐれもお体にはお気をつけください。
クリニックの経営をしていると、様々な課題が出てきます。
そして、それを改善するためのスタッフミーティングを開催している先生もおられるのではないでしょうか。
しかし詳しく話をお聞きすると、スタッフからの発言がほとんどない、特定のスタッフしか発言しない、などの理由でミーティングが機能せずいつの間にかやめてしまった・・・
というクリニックも多いようです。
確かに発言がないのであれば、ミーティングを行う意味はありません。
課題解決をするためには、全員で情報・問題意識を共有すること、対策のアイデアを出し、課題解決の対策と段取りを決定し、成果を確認して今後の行動の決定などを行うことは大変重要なことだと思います。
これ以外の手段で課題解決を行うことも可能かもしれませんが、スタッフ全員が参加するミーティングはスタッフがやらされ意識ではなく、自発的に課題を解決できる場であるという意味でクリニック経営には欠かせないものだと感じています
しかし、ミーティングを開いても誰も何も言わない・・・のでは悩ましいですね。
なぜそんなことになってしまうのか。
様々な原因があると思いますが、その根っこにはスタッフがミーティングを開いても意味がないと感じている感情的な問題があるのだと思います。
なぜそんな感情が起こるのか。
それは、こんなことが起こっているからです。
ミーティングのテーマは院長先生が決めて、スタッフの意見は受け入れられない。
ミーティングをしても院長先生が一方的に話して意見を言える雰囲気ではない。
意見を言っても誰からも聞いてもらえない。
意見を受け止めてもらえず、それどころか反論・非難が返ってくる。
意見を言っても改善策など具体的な行動に結びつかず言うだけ無駄。
Etc.
こんな状況だったら、誰も意見を言おうという気は起こりませんね。
では、どうすれば良いのでしょうか。
私のクライアントでこんな状況からスタッフが積極的に意見を言い合い、改善策を相談できる状態に改善した先生がおられます。
その最大の理由は、ミーティングの運営をスタッフに全て任せて、話し合いのテーマもスタッフに決めてもらい、院長先生は口出しをしないようにしたことです。
このことによって劇的にミーティングの雰囲気が変わり、積極的に意見の交換ができるようになりました。
もちろん、これだけでは十分ではなく、気兼ねなくスタッフが意見を言える環境作りも欠かせません。
そして、その環境とは院長先生とスタッフ、スタッフ同士が信頼しあっている状態です。
これは言葉で言うと簡単ですが、実際に行うことはなかなか難しいことです。
困難ですが、この環境ができるとミーティングのみではなく、クリニックの経営そのものがうまくいき始めるのです。
クリニック内の信頼関係は経営のベースだと言っても過言ではないのです。
みなさんのクリニックはどんな状態でしょうか?
これから夏休みをとられる方は、のんびりしながらもじっくりと考えてみられてはいかがでしょうか。
クリニックのスタッフ個別面談で信頼関係を築く方法を動画でお話ししてますので以下で御覧ください。
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