クリニックの問題はスタッフが辞めると解決するのでしょうか?
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
このところ、
「クリニックのスタッフに問題があるので何とかしたい・・・」
というご相談を以前にも増していただくことが多くなりました。
そしてお話をお聞きすると、
「あれ?この話はどこかで聞いたことがあるな・・・」
ということがほとんどです。
このことから、どのクリニックでも(あるいはどの組織でもと言った方が良いかもしれませんが)スタッフのマネジメントに関する課題が多く、経営者の頭を悩ましているということがよくわかります。
しかし、スタッフの問題は本当にスタッフだけの問題なのだろうか?
と感じることもあります。
もちろん、そのスタッフに何らかの問題があることは間違いないのですが、もしかしたらそれは表面的なもので、根本的な問題が隠されているのではないかと感じることがあるのです。
なぜなら、特定のスタッフが辞めた後、問題が解決したと思っても時間が経つと同じような問題が再発することが少なくないからです。
経営者の立場である院長先生は、目の前に問題が発生するとすぐに解決しなければならないと考え対策を打とうとします。
このこと自体は良いことなのですが、本当の原因は何かということを明らかにせず本質的な解決をするための手を打たなければ同じことが何度も起こってしまいます。
先日、ある院長先生とお話をしていて、このような状況を解決するには生活習慣病の治療プロセスが参考になるのではないかという話になりました。
生活習慣病の、現在目に見えている症状は結果であって、それがもたらされる原因は食事の偏りや運動不足、過剰なストレスなど様々な生活習慣の不備が原因になっています。
そして、ある症状が出た時に投薬や手術などで抑えたとしても、なかなか根本的な治癒には至りません。
様々な生活習慣の不備を正して、体そのものを整えなければまた同じような症状が発生するからです。
そしてこれはクリニックという組織にも当てはまるのではないかと感じています。人の体を正しい状態に戻すように、組織の状態を正しくする、正しい組織風土にすることで組織の健康を維持することができるのではないかと思います。
人の体も、クリニックという組織も、常に意識して健康な状態を維持する努力をし続けないといつの間にか病が忍び寄ってくるのかもしれません。
患者さんの健康に向き合うように、自分のクリニックの健康にも向き合うという意識が持てると良いクリニックが築けるのでしょうが、言うは易し行うは難し、です。
院長先生は日々忙しく診療をしながら経営を行っておられ、また自院のことを客観的に冷静に見つめ、課題の本質的な原因を見極めるのは思いの外困難です。
このような方のために当社では無料相談をお受けしています。
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誰かに話をするだけで、頭の整理ができ問題解決の糸口が見えてくるかもしれません。
クリニックという組織がうまくいかない原因についてお話ししていますので、以下でご覧ください。
「なぜクリニックの組織は崩壊して機能不全に陥ってしまったのか?」
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