高齢の方はクリニックのホームページを見ないと思っていませんか?
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先日、20年来の知人の方と久しぶりにお会いしました。
今年75歳になられるのですが、大変お元気で昨年までバリバリ仕事をされていました。
現在もご近所でボランティア活動などをされていて、仕事のオファーも時々あるようです。
趣味でドローンを飛ばし、美しい風景写真や動画を撮って楽しんでおられます。
積もる話をしながら驚いたことは、60歳代の私よりもスマホやipadなどを日々活用しておられるということです。
話の途中でも疑問に思ったことがあるとすぐに情報を検索して、私に多くのことを教えていただけました。
もちろん個人差はあると思いますが、70歳代の方を一概に高齢者とは言えないのではないかと感じています。
しかし、これまでご相談をお受けした院長先生とお話をすると、自院は高齢の方の受診が多いのでホームページの必要性を感じないという方が大勢おられました。
どうも現状とクリニック経営者の感覚に大きなギャップがあるようです。
私の知人は特別だと思う方がおられるかもしれませんが、そうでもありません。
いわゆる高齢者のインターネット利用率は高くなっており、医療や健康情報を検索する方が増えているのです。
総務省の調査をみると、年齢階層を問わずインターネットとスマートフォンの急激な普及と利用が進んでいることがよくわかります。
年齢階層別インターネット利用状況(個人)
これを見ると50歳代のインターネット利用率は92.4%、そのうち68.4%の方はスマートフォンを検索に利用しています。
50歳代以降の方々は年齢を重ねても利用し続けると思われますので高齢者の方々の利用率は今後も増えていくことでしょう。
今やスマートフォンは現代人が生活するうえで欠かせないものとなっています。
メールやLINEの利用にとどまらず、必要な情報を知りたい時にはまずスマートフォンで検索しますね。
そして、健康や医療施設の情報も多くの人が検索して入手しているのです。
これは若い世代だけではなく、高齢者にも言えることです。
50〜64歳までの年代でインターネットを利用している人の、50%以上が医療や健康情報をインターネットで調べることがあると回答しています。
これよりも若い世代はもっと多くの方が調べていることでしょう。(55〜59歳男性 62.4%、女性 71.2% 60〜64歳男性 57.5%、女性 50.8% 65〜69歳男性 36.3%、女性 42.9%)
また、インターネットを使わない高齢者の場合でもそのご家族が調べるケースは多いと思います。
実際、私自身も母親の症状にマッチする、信頼できそうな医療機関をインターネットで詳しく調べた経験があります。
インターネットで調べる内容では、病気について(病名や症状、処置方法)が大きく差を開けて一番で、それに病院などの医療機関、薬の効果や副作用を調べる割合が高くなっています。
患者さんは具合が悪くなると症状などで情報を調べることが多いのですね。
このような情報をわかりやすく患者さんに伝え続けることが今後の医業経営にとって大変重要なことだということがわかると思います。
ご高齢の患者さんの受診が多く、ホームページを作っていない、情報提供を積極的にしてないクリニックの方は、インターネットを活用した情報発信を検討してみてはいかがでしょうか。
今回のテーマについて動画でお話をしていますので、ご覧ください。
クリニック経営にとってスマホ対策が重要な理由
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