セミナー参加者ほとんどが自院の損益計算書を理解していない
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
7月17日、18日と開業ドクターむけのセミナーでお話をさせていただきました。
17日は「医療法人制度の基礎と設立の判断方法」
18日は「クリニックに利益が出ているのにお金が不足する理由と解決方法」
と言うテーマでした。
私はセミナーの途中に参加者に質問をさせていただくことが多いのですが、ちょっと驚いたことがありました。
クリニックの損益の話をする前に、
「損益計算書を見たことがある方?」と質問をすると、
時々「見たことがない」という方がいます。
今回のセミナーではそれはなかったのですが、
「内容を理解、把握している方?」と質問をすると、一人もいなかったのです。
参加者の方々は、
「毎月見ているけど、よくわからない。理解していない。」
と言っていました。
これでは自分で経営の判断をすることはできません。
このような状態で税理士に長年任せきりにしていたため、過去に無駄な買い物をしてしまったり、無駄な税金を払ってお金が不足してしまったと嘆いているドクターもいました。
経営の現状を把握しないで意思決定をすることは、医師が検査結果を見ないで診療をするようなものです。
大枠で良いので最低限の経営データは自分で理解しましょう。
そして、経営の最終判断は経営者である先生が責任を持ってするようにしましょう。