税理士さんも二極化が必要?
何年も前から感じていることですが、医療の世界では二極化が進んでいます。
わかりやすい例で見てみると、花粉症の季節に半径500メートルにある耳鼻科クリニックにいってみると、片方は患者さんがあふれていて、片方は閑古鳥が鳴いているという状況が増えているということです。
情報が口コミなどで患者さんに広まり、医療機関が選ばれる時代になったのでしょう。
同じ専門家で、税理士さんがいらっしゃいます。仕事柄、一緒に仕事をさせていただく税理士さんも多くいらっしゃいます。お客様を丁寧にサポートしていただき、色々と教えていただき、助けていただくケースが多く感謝しています。
また、新しいクライアントさまの税理士さんの中にはそうでない方もいらっしゃるようです。経理処理をするだけで、アドバイスはないケースも多く見受けられます。先生がアドバイスを求めると、わからないことや困ったことがあったら何でも聞いてください・・・先生曰く、何がわからないのかがわからないんだけど・・・
先日こういうケースがありました。
医療法人を設立されているクリニックですが、5年連続で赤字が続いています。原因はいろいろあるのですが、その一つは理事報酬が多いことです。軽く最高税率に達しています。そんなに報酬がなくてもお困りにはならないようなのですが・・・
5年も赤字だとお金が足りなくなりますね。どうなさっているのですか?とおうかがいしましたところ、理事長先生が法人にお金を貸しているとのこと。
絶句してしまいました。
高い税金を払った手残りのお金を法人に貸すなどということは、聞いたことがありません。
止血しないで出血した血液をこぼした上に、元に輸血しているような感じですね。
これから一緒に対策を考え、手を打っていきたいと思います。
不思議なことにこの税理士さんの噂は、口コミで広がることなく、お客様が減ってもいないようなのです。
これからの時代は税理士さんも二極分化の厳しい世界が必要になってくるのではないかと考えた一日でした。