日本でいちばん大切にしたい会社(診療所)を目指したい
「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者 法政大学大学院の坂本光司教授の講演を聴かせていただきました。
参加者は中小企業の経営者の方々です。
著者は「会社経営とは『5人に対する使命と責任』を果たすための活動」であるとして、経営の目的を以下の5つに定めています。
1 社員とその家族を幸せにする
2 外注先・下請企業の社員とその家族を幸せにする
3 顧客を幸せにする
4 地域住民・社会を幸せに、活性化させる
5 株主・関係機関を幸せにする
これに自分と自分の家族を加えて6人が皆幸せになるということが大事ということでしょうか。
診療所では言葉を取引先や患者さんに置き換えてみるとわかりやすいのではないかと思います。
誰か一人だけが得をしている関係というものは長続きはしないですね。みんなが得をして幸せを感じている関係が長続きをするのではないでしょうか。当り前のことですが、この当たり前のことを忘れていた期間が長かったように感じます。
ある意味、きれいごとで、そんなことをしていては医業経営は成り立たないと言われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに厳しい時代ですのでそれも一理あると思います。
それでも、日本には真剣に皆が幸せになるための努力をしている会社がたくさんあります。その事例がこの本の中に書かれています。今後の医業経営にも大いに参考になるのではないかと思います。