医業経営で管理しておくとよいデータは?
継続的におうかがいするクリニックでは税理士さんと一緒に月次決算資料をお持ちして、良かったこと、悪かったこと、課題、今後の対策などを相談させていただいています。
月次決算は診療報酬の振込額が確定してから作成しますので、約2か月遅れの資料となってしまいます。
この資料も重要なのですが、2か月後にデータが出てきても迅速な対応ができませんね。
概要のデータは毎月リアルタイムにつかんでおきたいですね。
では、どのようなデータをとっておけばよいのでしょうか。
経費は特別なことがない限り、大体読むことができます。
速報としては売上関係のデータをとっておきましょう。
月次で総点数(社保・国保)、自費診療、延患者数(うち新患数)、レセプト枚数、診療日数などが基本です。
このデータがあれば、診療単価、レセプト単価、一人当たり平均来院日数なども計算できますね。
新患数は問診表にアンケート項目を入れて、どのようなキッカケで当院に来られたかを把握しておきましょう。
広報戦略を検討するときに重要な資料となります。
これらのデータを時系列に眺めていると、現在打ってる対策の効果が出ているのか、新たな課題かあるのかなどが見えてきます。
勘で経営状態を把握しているつもりでも、実態とは違っているケースもよく見受けます。
また、具体的なデータを見ることによって、対策の効果が上がっているとモチベーションもアップします。
客観的なデータの把握に努めてください。