医業経営における社会保険労務士さんの重要性
クリニックには100%近く顧問の税理士さんがいらっしゃいます。
社会保険労務士さんはどうでしょうか?
クリニックの先生方は社会保険労務士さんの存在や役割そのものをよく理解されていないケースも多いようです。
私はクリニック経営において社会保険労務士さんの果たす役割は非常に大きいものだと考えています。
特に新規に開院される場合にはその重要性は特別なものです。
クリニックの建築や賃貸契約、資金の借入、医療機器の購入など様々な業務の陰に隠れて、スタッフの採用などはとりあえず・・・というケースも見受けられます。
スタッフの採用、マネジメントなどは直接目に見えず、後回しになりがちですが、ここで手を抜くとあとからボディーブローのように問題が起こってきます。
スタッフの面接時に労働条件が明確になっていない、採用時に就業のルール(就業規則など)が明確になっていない、または十分に伝えられていない、採用後の社会保険加入の手続きがされていない・・・などなど
この結果スタッフの不満が爆発し、開院前、開院直後に大量の退職を招いたケースを数多く見てきました。
また開院後も不満がくすぶり続け、スタッフ個々から細かい質問や要望が出るため対応に忙殺されるなど、本来の診療業務以外に多大な労力をかけざるを得ないケースも多いようです。
まず最初に労働条件や就業のルールを明確にして、きちんと伝達、お互いに了解しあっておくことが重要です。
そのためには労務管理の専門家である社会保険労務士さんの力をお借りすることが必要なのです。