森を見ず、木を見てしまうことで起こる不幸を回避する
クリニック経営のご相談を受ける中で、「○○○を買いたいんだけどいいかなぁ?」
とか、
「○○○が節税対策にいいんだけど、どうだろう?」
というご相談をお受けすることが多々あります。
お客様のご希望ですので、すぐに「いいですね!」
と言って差し上げたいのですが、中には???
と首をかしげるようなご相談もあります。
そんな時には、「目的は何でしょうか?」「将来まで見通してメリットはあるのでしょうか?」
などとお聞きすることにしています。
そして、
現在の経営状況、将来の計画、将来の予想など全体を考えて、本当に今それを買うことが必要なのだろうか?本当に今その行動を起こすことが必要なのだろうか?
を一緒に考えさせていただくようにしています。
高額で購入した医療機器がほとんど稼働せずにほこりをかぶっている、バブルの頃に購入した賃貸マンションの借り手がつかず、借入金の負担ばかりが残ってしまった、医療法人で購入した別荘がほとんど利用されていない、逓増定期保険の解約返戻金がピークになったので解約せざるを得ないが返戻金に課税されてしまい、預金で持っていたほうがよかった・・・
などなど、後から失敗だった・・・
という事例が多いのです。
もちろん、何から何まで固く考える必要はありません。
一呼吸おいて、目的はなんだろう?
長い目で見て本当によいのだろうか?
部分だけでなく、全体を考えて判断をするようにしてみましょう。