【今日の質問】3月の震災の後に「医薬品の長期処方の自粛について」考慮をするようにとの連絡があったと聞きました。詳細を教えていただけますか? 【答え】はコチラ⇒
こんにちは。
ドクターよろず相談所の近藤隆二です。
今日のご質問は医療法人の理事長先生からいただきました。
3月の震災後をうけて「医薬品の長期処方の自粛について」考慮をするようにとの連絡があったとのことです。
その詳細を教えてもらえますか?
との内容です。
【答え】
日本医師会は3月17日付で各都道府県医師会社会保険担当理事に宛てて文書を送り、「医薬品の長期処方の自粛と分割調剤の考慮」を要請しました。
東日本大震災では製薬会社の医療用医薬品の生産設備なども被害を受けたところがあり、一部医薬品は生産が中止されたものがあります。
そのため、医薬品の長期処方、またはそれによる調剤が行われると、被災地域に必要な医薬品が供給できなくなる懸念があります。
厚生労働省保険局医療課の事務連絡にもとづき、被災地域への医薬品供給を優先し、被災した患者が必要な医療を受けられるよう、被災地域以外の医療機関では当面、医薬品の長期処方の自粛あるいは分割調剤を考慮し、必要最小限の最適な処方・調剤に努めるよう協力を求めています。
連絡が行き届いていないケースもあるようですので、再度ご確認ください。
患者さんのご理解をいただくために、院内掲示をすることも検討しましょう。
【参考】
平成23年東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震の被災に伴う医薬品の長期処方の自粛及び分割調剤の考慮について(厚生労働省)
東北地方太平洋沖地震に伴う医薬品受注に関する緊急のお願い(日本薬剤師会)