クリニック経営で重要なことは利益を出すことです
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先日、クリニックの開院を検討しているドクターからご相談をいただきました。
その時に、
「自宅近くに自分と同じ診療科目のクリニックがあり、患者さんが多く来ていてうまくいっているようだ」
という話を聞きました、
しかし、さらに詳しく話を聞くうちに、患者さんが多くても院長先生はお金に苦労しているのではないかな?と感じました。
今までご相談いただいたあるクライアントと似たような状況だったからです。
クリニックの広さ、家賃、医師・スタッフの人数、導入設備などを見ると、患者さんが多く来て医業収入が多くても、それ以上に経費が出てしまい利益が出ないことがあります。
売上規模が大きいからといって、利益が出るとは限らないのです。
一部上場企業のような超大企業が倒産することがありますが、売上が大きいことと利益が出ることは別だということです。
利益が出ないとお金が不足して、それが続くと経営が成り立たなくなり倒産してしまいます。
経営で一番大切なことは売上を大きくすることではなく、利益を出して経営を継続できるだけのお金を保有しておくことなのです。
利益は以下の計算式で計算することができます。
利益=売上−経費
いくら売上が大きくても、それ以上に経費がかかってしまうと利益を出すことはできません。
この計算式から、利益を上げる方法は二つあることがわかります。
売上を上げるか、経費を下げるかです。
経費に関しては適切なスタッフ数で、適切な経費を使って経営を行うことが重要です。
経営にプラスをもたらさない無駄な経費を使わないということです。
これは当たり前のことと思うかもしれませんが、気がつかないうちに無駄な経費が膨れ上がり、経営危機に陥ったクリニックは数多くあります。
もう一つの売上を上げる方法にも大きく二つ方法があります。
売上は以下の計算式であらわすことができます。
売上=診療単価 × 患者数
売上を上げるには診療単価を上げるか患者数を増やすしかありません。
この方法は様々ですが、ある一定以上患者さんが来ていただけるようになると患者数を大幅に増やすことはなかなか困難です。
また診療単価を上げるのも、患者さんに満足していただく方法は何なのか悩みますね。
しかし、何らかの対応をしないと売り上げを上げることはできません。
特に新規に開院する時には患者さんに来ていただく前に診療単価を上げる方法を考えておくことは大変重要です。
クリニック開院直後に売上を確保することは死活問題だからです。
同じ患者数でも診療単価の差によって大きな売り上げの差が出るのです。
この方法についてはまたの機会に別のメールマガジンでお伝えします。
損益計算書の利益と手元に残るお金の金額には差があることについて動画でお話ししています。以下で御覧ください。
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