【今日の質問】近隣に同じ診療科目のクリニックがあります。患者さんに自院を選んでもらうためにはどうすればよいでしょうか? 【答え】はコチラ⇒
こんにちは。
開業医のビジョン実現ナビゲーターの近藤隆二です。
今日は3月11日。
一刻も早い、被災地の復興を心からお祈り申し上げます。
今日のご質問は個人クリニックの院長先生からいただきました。
開院して2年が経ちました。医業経営は順調ですが、新規の患者さんをさらに増やしたいと考えています。
近隣に同じ診療科目のクリニックがありますが、患者さんに当院を選んでいただくためには、どうすればよいでしょうか?
というご質問です。
【答え】
自院の強みを患者さんからお聴きし、それをまとめて、ホームページなどで地域の方々に発信することをおすすめします。
同じ地域、同じ診療科目のクリニックで患者さんに選んでいただくには?
それは患者さんに、「このクリニックは私のためのクリニックだ!」と思っていただくことではないでしょうか?
そのためには、自院の強みが何なのかをきちんと把握し、わかりやすく患者さんにお伝えする必要がありますね。
クリニックのホームページを見ると、「地域の患者さんの健康の実現にスタッフ一同全力で尽くします」とか、「最新の医療機器をそろえています」など、同じような言葉が並んでいます。
これでは、患者さんがどのクリニックを選んでよいのかわかりませんね。
結果、自宅から近い、便利、などの理由でクリニックを選ぶことが多くなっているのではないでしょうか?
自院の強みは自分ではよくわからないものです。
その結果、頭で考えた画一的な言葉がホームページに並んでしまいます。
それを解消するには、自分の頭で考えるのではなく、患者さんの視点から自院を見つめなおすとよいのではないでしょうか?
患者さんに自院の良いところをよく聴いて、それをまとめてみましょう。
自分では思いもよらない、自院の良さに気づくことができ、自信がわいてくるかもしれません。
以下に患者さんへの質問の例を掲載します。
1.当院を受診される前、どのようなことで困って(悩んで)いましたか?
2.どこで当院を知りましたか?
3.当院を知ってすぐに受診されましたか?すぐに受診されなかったとしたらなぜですか?
4.何が決め手となって当院を受診されましたか?
この質問に対する患者さんの答えをもとに、自院ならではの強みをまとめましょう。
また、すぐに受診されなかった利用がわかれば、それを解消できる情報をお伝えするといいですね。
診療科目によっては質問の内容を工夫する必要があるかもしれません。
細かい質問が難しい時には、4番目の「何が決め手となって当院を受診されましたか?」だけでもよいかもしれませんね。
強みがわかれば、さらに磨きをかけることができます。
クリニックに好循環が起こり、さらに患者さんに選んでいただけるようになるのではないでしょうか?
参考:
「A4」一枚アンケートで利益を5倍にする方法 岡本達彦 著