クリニック経営に特効薬はない
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先日、60歳代半ばの医療法人の理事長先生ご夫婦からご相談をいただきました。
数年前から患者数が減り続け、収入がピークの半分に減少し、現在も減り続けているので何とかしたいとのこと。
様々な質問をさせていただきながら、その最大の原因がわかりました。
それは、
「経営は楽にできると安易に考えていること」
そして、楽をしたいため
「経営判断を人任せにしていること」
このクライアントはこれまで多くのコンサルタントからアドバイスを受け、違和感を感じながら行ってきたことがことごとく失敗していたのです。
院長先生の専門分野ではないにもかかわらず、
「これからはガン患者が増えるので、この医療器械を入れれば患者がたくさん来て経営が上手くいきます」
と言われ、疑問に思いながら導入した数千万円の医療器械。
しかし、患者はあまり来ず、今は多額のリース負債に苦しんでいます。
ホームページをリニューアルするときに、
「ブログで情報発信をしたほうが良いのではないか」
と考えていたにもかかわらず、業者からブログはやめたほうがいいですよと言われて作った更新されていないホームページ。
その他、
「これさえやれば大丈夫、上手くいきます」
といった様々なアドバイスを数多く受け、取り入れてきましたが成果は出ていません。
考えてみれば当たり前のことですね。
「これさえやれば大丈夫」
などと言う方法があるのなら、世の中のクリニック経営は全て上手く行っているはずですが現実はそうではないのですから。
そんなものは世の中にはないということです。
では、どうすれば良いのでしょうか。
経営に地道に取り組み続けることです。
まずはコストをかけずに、すぐできることから始めることをお勧めしました。
現在の自院が患者さんの役に立てることは何なのか、自院の良いところは何なのか、患者さんが自院に来ていただいている理由は何なのか、などを明らかにしてわかりやすく地域の方々に伝え続けていくということです。
患者さんに自院を認知していただき、マッチする患者さんに受診していただき、価値を感じていただいた方に継続して来院していただく。
この流れを地道に作り続けていくことです。
手段は様々ですが、まず自分ができること、すぐにできることから始めてください。
そして、上手くいくことは継続して、そうでないことは止める。
これを継続してください。
そして、行ったことの成果を把握するためのデータを取ることも忘れないようにしてください。
そうしないと、上手くいったのかどうかを把握することはできません。
これを行わずに患者さんを増やすことはできません。
いつ、どのくらい増えるかはわかりませんが、何らかの形で成果がで始めるので、それを確認しながら次に行うことを決め、行動し続けてみてください。
とお伝えしました。
素直な気持ちでこのことを行えるかどうかが鍵になります。
そして、人の言いなりではなく、自分の判断で経営ができるようになってください。
しかし、そうなるまでには多くの経験と時間を積む必要があります。
当社ではクリニック経営者が正しい経営判断をするために、院外経営幹部という立場でサポートをさせていただいています。
お気軽にご相談ください。
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