クリニックの経営もビジネスです

ドクター総合支援センターの近藤です。

今日は以前お届けしたstand.fm 「クリニック経営よもやま話」

【クリニック経営もビジネスである】

というテーマでお話しした内容を文字にしてお届けします。

最後に音声のリンクを貼っていますので、よろしければそちらもお聴きください。

【クリニック経営全体を整える コマチ理論】

今日はクリニック経営全体を整えるコマチ理論についてお話をします。

先週のこの番組では患者さんから選ばれるためには患者さんが必要とする情報をわかりやすく伝えていく。自院の行ってる診療が何か、自院の商品は何かを明確に伝えてことが必要だと言うお話をさせていただきました。

これ伝えるだけでは問題がありますよね。伝えたら患者さんがこういうクリニックで診てほしいと来られるわけですけども、伝えたことと実際行っていることが違っていたら患者さんは騙された、嘘をつかれたっていうふうに思ってこのクリニックにはもう来るのはやめよう、最悪悪い口コミを流されてしまったりとか、こういうふうになってしまいますので有言実行が必要だと言うことです。

有言実行はこれは院長先生だけではなくてクリニックのスタッフ全員が伝えた通りのことを行う必要があるわけですよね。ですからクリニックというチーム、これをそれに対応できるように整えておくことが必要です。ですから患者さんに来てもらうだけではダメで、患者さんに来てもらえなかったら経営がなかなかうまくいかないわけですから、チームだけが整っていただけでもダメだと言うことで、全体を整える必要があるということがわかると思います。

私はこのことをコマチを整えると言うふうにお話ししてるんですけども、コマチのコはコミュニティ、マはマーケティング、チはチームの頭文字をとった略語なんですけど、コミュニティというのは自院を受診する可能性のある方々、あるいは自院に患者さんを連れてきてくれる可能性のある方々・組織、マーケティングというのはコミュニティの方々が必要としている情報をわかりやすく伝え続けるということで、チームと言うのは院長先生を含めクリニックのスタッフ全員のことなんですけども、伝えたことをしっかり行える体制を整える、あとクリニックの人間関係ですね非常にその問題が起こることも多いのでそういうことが起こらないようにしっかりマネジメントしていくこと。

このコマチを整えることでクリニック経営が良い状態で継続できる。

こういうことをお伝えしています。今日はクリニック経営のコマチを整えるっていうことの概要をお話ししましたけれどもまた次回以降はですね、この中身について少し詳しくお話をしていきたいと思います。

【クリニック経営の視点を患者さんに集中する】

今日はクリニック経営の視点を患者さんに集中する、という話をさせていただきます。

これまでこの番組でもクリニック経営が厳しい時代になってきてるとか、患者さんに情報をしっかりと届けましょうとか、こういうことを話してきたんですけれども、こういうことをしっかりこれまでやってこられたクリニックの先生方でも、その視点がですね患者さんに向いてるかどうかというと、そうでもないケースが多かったのではないかなというに感じています。

具体的に言えば例えばホームページで様々な大量の情報を提供したりするわけですが、病気とか治療方法なんか、こういうものですね結構しっかりと提供してるホームページをお見受けするんですけれども、結構難しかったりするんですよね。

だから患者さんはこれ読んでよくわからないなぁなんていうことがあったりします。

なので患者さん視点でそういう情報提供していくということを考えられると良いのではないかなというふうに思います。

それと自分のクリニックの理念とかそういったものを明確に出して提供してるというのは素晴らしくていいことだと思うんですけれども、それよりも患者さんが欲している情報ってなんだろうか、こういう風に考えてみると、おのずとどういう情報を提供していけばいいのかっていうことがわかってくるのではないかなというふうに思っています。

患者さんの視点に立つと今自分は体調が悪い、ここがこういうふうに痛いとかですね、具合が悪いとか、そういうことになってるわけで、そのニーズは早くこの自分の不調を治したい、どこに行けばすぐにこれを改善してくれるんだろうか、こういうことだと思うんですよね。

ですから日々受診される患者さんがたくさんおられると思うんですけども、そういう患者さんの中で最近こういう方が多いなぁていうことがあったら、その裏側にはその何倍も同じことで困っている方々がおられるので、そういった症状の患者さん向けにピンポイントでそういった情報を提供する。

最近こういう患者さんが多いです、こういう症状で、こういう検査とかこういう問診とか触診とかすると、原因は多分こういうことだと思われます。こういう治療あるいはこういう投薬をすると改善することが多いですのでお困りの方は受診してみてください。

こんな情報を多く提供すると、多くの患者さん今はスマホで検索しますね。そのキーワードでピックアップされて目について、あ、ここだったら自分のこの症状を改善してくれるんじゃないかなと思って、受診してくれやすくなるんじゃないかなと思います。

これは一つの例ですけども、クリック経営の視点を患者さんに集中するこういうことが、これからの経営にとってすごく重要なことだというふうに思っています。

【クリニックの経営もビジネスです】

今日はクリニック経営もビジネスである、というお話をさせていただきます。

ビジネスというとお金儲けなのか、とか、医療はビジネスではないと言われる方もおられるかもしれませんけど、ここで私が言ってるビジネスっていうのはお金儲けということではなく、患者さんに価値を与えて対価をいただく、こういうことをビジネスだというふうに考えてます。

結果として対価としてのお金も入ってくる、こういうふうにご理解いただければと思います。

ここで大事なことはその価値というのは自分が考えている価値ではなくて患者さんが感じる価値、こういったものを提供するっていうことが大切だということです。

例えば、患者さんがクリニックに感じる価値は何だろうかと考えたときに、まあ医療者側からすると当然それは患者さんの健康状態を良くしてあげること、これが最大の価値だというふうに思いますよね。
私もそう思います。

ただ患者さん側から見た時にそれは当たり前って言うふうに思われるかもしれません。

実際インターネット上のいろんな口コミを見ているとこういうケースが多いです。

院長先生の治療とか看護師さんの対応は非常にいいんだけれども、受付スタッフの対応が非常に悪いのでこのクリニックへはもう来ません、なんていうことがよく書かれてあるんですよ。

ここで患者さんはもちろん先生とか看護師さんのその対応に価値を感じてるんですが、それ以上にその他のスタッフの対応にマイナスの価値を感じて、こういう場合には患者さんにどういった対応すれば価値を感じていただけるのかってことを考えなければならないということなんですね。

それと対価っていうのはもちろんお金、診療報酬もあるんですけれども、それ以外に当院を信頼していただいて、何かあったらまた受診していただくとか、あるいは知り合いとかご家族にクリニックを紹介してくれるとか、あるいは良い口コミを書いてくれるとか、そういったことも非常に大きな対価になってくると思います。

自院の価値、患者さんが感じる価値はどういうものなのか、そういったことをこの放送を聴いていただいた方ですね、いちど改めて考えてみていただければというふうに思いました。

【自分のクリニックにマッチする患者さんに受診していただく】

今日は自分のクリニックにマッチした患者さんに受診していただくという話をさせていただきます。

前回の放送で患者さんに価値を感じていただいて対価をいただくというお話をさせていただきました。

この価値はあくまでも患者さんが感じる価値であるといううことをお話ししたんですけど、じゃあ患者さんに価値を感じていただくためにはどうすればいいのかっていうことなんですが、まず自院にマッチする患者さんに来ていただくことがすごく重要だと思います。

ちょっと極端な例になりますけど、例えば、もしかしたら足の骨が折れたかもしれないなぁって言う時に眼科のクリニックを受診しないじゃないですか。

整形外科とか外科に行きますよね。

こういうふうに、こういう場合だったらこういうクリニックに行くっていうのが明確になっていればいいんですけれども、なかなかそれがわからないケースもあったりするんですよね。

患者さんはこういう症状でこういうクリニックで受診したいと思っていて、いそういうクリニックってどこかにないかなぁっていうふうに探すわけです。

例えば自分は普段は働いてるので夜じゃないとを受診できない、じゃぁ7時以降に診療しているクリニックがないかなぁとか、日曜日に診療しているクリニックがないかなとか探して、それでやってるところに行ってみる、こういうことをするわけですよね。

あるいは場所とか、施設とか設備とかそういったことも選択基準になるかもしれませんけど、一番の選択基準、マッチするかどうかの基準は症状だというふうに思います。

自分は今こういうところがこういう風に具合が悪い、こんな感じでこれを診てくれてしっかり診てくれて、早く良くしてくれるクリニックを探したい。これが一番大きなニーズだと思うんですよね。

ですからいろんな情報発信をホームページとかブログとかでしていくわけですけれども基本的な情報は当然発信していかなければならないんですけれども、症状別での情報発信がすごく有効だと思います。

例えば台風が来て低気圧になると咳が出て止まらない、なんて言う人がいたとしたらそういうキーワードでスマホで検索する人が多いと思います。

その時にあるクリニックのホームページやブログに、それと同じような症状の人向けの記事が書かれてあって、こういうことが原因で考えられてこういうことすると良くなることが多いですよ、などど書かれていたら、そこを受診しようと思うんじゃないでしょうか。

こういうふうにですね、まず自院が自分がどういう診療をしているのか、どういうクリニックなのかっていうことを明確にピンポイントで伝えて、それにマッチする患者さんに受診していただく。

こういうことにチャレンジしてみていただければと思います。

最後に音声のリンクを貼っていますので、よろしければそちらもお聴きください。

クリニック経営全体を整える コマチ理論

クリニック経営の視点を患者さんに集中する

クリニックの経営もビジネスです

自分のクリニックにマッチする患者さんに受診していただく

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