海外の論文の書き方に学ぶチーム力の活用法
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先日、クライアント数名と情報交換会を行いました。
様々な情報交換の中で、クリニック経営に役立つヒントを多くいただきました。
あるドクターが、日本と海外の医学論文数には大きな差があり、日本の論文数は少なく、それには明確な原因があるという話をされました。
その原因は、チームで論文を書くのか、一人で論文を書くのかの違いです。
海外の研究者は複数のメンバーでディスカッションを多く行います。
そして、そのディスカッションの内容や、それに基づき話した理論を録音します。
録音した音声をクラークに渡すと翌日にはタイプされた文書が出来上がってきます。
その文書を添削して論文を書き上げるとのこと。
これが海外で論文を量産できる大きな理由です。
それに対し、日本では一人で論文を書くようです。
一人の人間が考え、検証し、文章を書き上げていくので、どうしても数多くの論文を書くことは困難です。
日本では苦労して論文を書き上げることが美徳であるという風潮があるようですが、重要なことはその論文自体の品質です。
品質の高い論文が数多く書かれた方が、誰にとっても良いに決まっていますね。
これはクリニック経営でも大変参考になることです。
クリニックのスタッフや外部の方々の力をまとめて、チームとして効率よく成果を出せる体制ができているでしょうか。
院長先生が自分でやらなくてもよい仕事を理由もなく抱えていて、疲弊していませんか?
特定のスタッフが業務を抱え込んでいて、他のスタッフに任せないため業務の改善が進まないことはありませんか?
スタッフに苦手でできない仕事を任せて、低い評価をしていませんか?
思いの外、このような状況をよく見受けます。
効率よく成果を出すためには適材適所が重要です。
一度、自分のクリニックが効率よく成果が出せる体制になっているかどうか、考えてみてください。