開業医には信頼できる相談相手が必要
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
残暑お見舞い申し上げます。
今回のオリンピックでは、様々なことを考えるきっかけをいただきました。
元陸上競技オリンピック代表、為末大さんが書かれた「オリンピックを終えたアスリートの方へ」という文章との出会いもその一つでした。
この文章を読み、人は自分一人で全てを判断することは危険だということ、そして信頼できる相談相手がいてくれることが失敗をしないために大きな効果をもたらしてくれることを再認識しました。
私のクライアントである開業医の方々には特にこのことをお伝えしたいと思います。
なぜならば、これまで多くのご相談をいただいてきた中で、意思決定をする前に相談をしてくれれば良かったのに・・・・
という事例があまりにも多かったからです。
クリニックを開院する時、開院した後、プライベートでの運用や投資など様々なシチュエーションで結果的に騙されて大きな損失を被っていることが多いのです。
そして、その最大の原因の一つは「意思決定の前に誰にも相談していないこと」なのです。
為末さんの文章を読んでいただけると、信頼できる相談相手が必要だということがよくわかると思いますので、その一部を紹介させていただきます。
以下引用
また初めて出会う人がたくさん増えます。
私の20代は知り合いといえば競技関係者がほとんどという人生でしたから、免疫がありませんでした。
寄ってくる人はみんな感じが良くていい人に見えました。
もちろんいい人もたくさんいますが、実際にはそうではない人もいます。お金も知名度もない人には利用価値はありませんが、今皆さんには利用価値があります。
狙う側の人からすると「無知で無防備で無警戒な使い勝手がいい存在」に見えています。
自分でコントロールできている感じがしても、実際には相手の掌で転がされていたりするのですが、知識がないときはそれに気がつけないのです。
相手が自分の何を狙っているかは経験を積まないと分かりません。
かといって怖がって扉を閉じすぎても交友関係が広がらず人生が狭まってしまいます。
生きていればぐらぐらしたり、ちょっと道を外れることとぐらいはあるかもしれませんが、そういう時に結局大事なことは、素朴な倫理観に戻ることだと思います。
具体的なアドバイスはなかなか難しいですが、とにかくこの人と付き合っていいのかを信頼できる人に相談をしていくことを心がけるといいと思います。
引用終わり
開業医の皆さんに近づいて来る人々の目的は「お金」です。
ビジネスですのでお金を目的にすることは悪いことではありませんが、問題なのは自分だけにメリットがあり、相手のリスク・デメリットが大きいことを勧める人がいるということです。
大手企業や本を書いているような著名人だから安心できるということはありません。
ましてや、本やホームページに立派なことが書いてあるだけで安心できると判断してはいけません。
書くのは簡単ですが、実際に書いている通りのことをしているかどうかはわからないからです。
どのような商品やサービスを提供してくれるのか、そのコストは適切なのか、メリット・デメリットは何なのか、相手とフィーリングが合うか、人と相談することに難色を示さないか、怪しいところはないか・・・
など、具体的な情報で判断するようにしてください。
しかし、これまでに経験したことがないことを一人で判断することは困難です。
自分が経験したことがなく分からない分野のことは、信頼できる人に相談するようにしてください。
そのためには、利害関係がない友人・知人を多く作っておくことが効果的です。
もし、そのような相談相手がいない時にはお気軽に当社にご相談ください。
当社では開業医の方々の側にいながら、困ったことがあった時に相談をお受けするサービスを提供しています。
当社の仕事の考え方を以下に書いておりますので、ご覧ください。
為末大さんの「オリンピックを終えたアスリートの方へ」素晴らしい文章ですのでぜひお読みください。
このことについて動画でもお話ししましたので、以下でご覧ください。