「企業家」「マネージャー」「職人」の人格の使い分けが必要
医療業界に詳しい社会保険労務士さんから紹介いただいた本を読了しました。
「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・バーガー著 世界文化社
副題は「成功する人たちの起業術」となっています。
アメリカでは隠れたベストセラーで米国の企業家向け雑誌「Inc.」が成長企業500社のCEO(最高経営責任者)を対象にしたアンケートでも、「7つの習慣」(第二位)、「ビジョナリーカンパニー」(第三位)といった著名な作品を抑えて、ビジネス書の第一位に選ばれているようです。
私も紹介いただくまでは全く知りませんでした。
アメリカでは毎年100万人以上の人が会社を立ち上げる一方で、1年目に40%の会社が、5年間では80%以上、つまり80万社!が姿を消している。そして、たとえ5年間生き延びたとしても、次の5年間で残りの80%が姿を消す運命にある・・とのこと。
そんなスモールビジネスで成功するためのポイントが書かれています。
創業時には一人の人間の中に「企業家」「マネージャー」「職人」の三つの人格が必要で、時と場合に応じて、使い分けをする必要がある。
なんだかスーパーマンじゃなければできないような話ですね。
事業発展のプログラムとして以下の7点をあげています。
ステップ1.事業の究極の目標「あなたが望む人生の目標とは?」
ステップ2.戦略目標「人生設計の一部として事業を考える」
ステップ3.組織戦略「仕事の役割分担を明確にする」
ステップ4.マネジメント戦略「システムが顧客を満足させる」
ステップ5.人材戦略「事業とはゲームである」
ステップ6.マーケティング戦略「顧客の言葉を学ぶ」
ステップ7.システム戦略「モノ、行動、アイデア、情報を統合する」
シンプルですが、わかりやすい内容でした。一般企業のために書かれた本ですが、これから開業を検討される先生、今医業経営に悩まれている先生にはお勧めの一冊です。