クリニックの跡継ぎで悩んでいる先生へ【セミナーのご案内】
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
この度、セミナー「幸せな老後を迎えるためのクリニックの作り方」でお話をさせていただくことになりました。
私のお話しするテーマは「事例から学ぶ親子承継・第三者承継の課題と対策」です。
このところ、医業承継の重要性を強く感じています。
その理由は、承継せずに閉院するクリニックが増えることにより、社会的な損失や閉院される先生ご自身の経済的、機会的損失などが発生することです。
このようなことや、医業経営を取り巻く環境が厳しくなっていることに気づかれたからか、被承継者・承継者を問わず最近は承継を真剣に検討される方が増えているように感じています。
しかし、本当にうまく承継できたという話をあまり聞くことはありません。
ある民間調査によると、承継者をすでに決めているクリニックでは承継者の内訳は以下のようになっていました。
配偶者 19.6%
子供 52.9%
親族 15.1%
第三者 12.4%
これまでは圧倒的に親族への承継が多かったのですが、このところ第三者への承継が急激に増えているという情報もあります。
自身のリタイアメントプランを検討する医師のうち「後継者がいない、未確定」の医師の約8割が第三者承継を選択肢に入れているとの民間調査結果があります。
またある仲介事業者によると、20 年前に「8.6%」であった第三者承継の割合が、直近では「45.9%」に急伸しているとのデータもあります。
医業承継の全体像は明らかになっておらず、これは一部のデータでしかありません。
また仲介業者などの積極的な働きかけによって第三者承継が増えている可能性もあります。
しかし第三者承継が増えているのではないかと思えるのは、親子・親族への承継の多くがうまくいっていないという現実があるからなのです。
親子承継では親子間のコミュニケーションが取れていないまま、親が自分の考えで勝手に話を進めたり、親子双方が自分の希望のみを主張したり、子の承継の意思をいつまでも確認しなかったり、様々な原因で失敗しているケースが山積みです。
では、第三者承継がうまくいっているのかというとそうでもありません。
患者数が減少してから承継の意思を表明しても買手が現れなかったり、業者のいうまま売買価格を高く設定しすぎたため契約に至らなかったり、承継後の経営方針に多くの口出しをしたため断られたり、承継後の行政への手続がうまくいかなかったり、こちらも様々な原因で失敗しているケースがたくさんあります。
このように承継がうまく行かないことの最大の原因は、被承継者も承継者も正しい情報が不足しているため医業承継についてよく理解できていないということです。これまで経験したことがなく、学ぶ場もないので理解できないのは当たり前ですね。
そのため、いつ行動すれば良いのか、何をすれば良いのか、何をしてはいけないのか、などがわからず承継のタイミングを逃したり、失敗したりするケースが続出しているのです。
今回のセミナーではこのようなことを防ぐため、まず医業承継の基礎知識わかりやすくお伝えします。
そして、成功事例や失敗事例、その原因と対策などもできる限り詳しくお伝えしてまいります。
医業承継を一つの選択肢と考えておられる方は、承継者・被承継者にかかわらずぜひご参加ください。
詳細のご確認やお申込みは以下のホームページからお願いいたします。
開催日は8月18日(日)の14:00〜17:00、東京駅近隣です。
今回の記事は以下の資料を参考にさせていただきました。
「2019年1月8日 日医総研ワーキングペーパー 医業承継の現状と課題」
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