音楽が認知症患者を救う?
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
5月の連休中に、ずっと観たかった映画「パーソナル・ソング」をDVDで観ました。
ipodを使ってお気に入りの曲を聴いた認知症のお年寄りたちが見違えるように元気になる姿を追ったアメリカのドキュメンタリー映画です。
認知症に音楽療法が有効であるという話は聞いたことがありました。
この映画で感じた重要なことは、映画の題名でもある「パーソナル・ソング」を聴くということ。
一人一人の患者さんのこれまでの人生の中で、その人にとっての「お気に入りの曲」を聴くということです。
映画の中では、自分の子供の名前さえ思い出せなかった90歳代の女性が、「パーソナル・ソング」を聴くことで、過去のことを思い出し活き活きとした表情で子供の名前をスラスラと言いながら楽しげに話す姿が印象的でした。
その他にも、うつろな目で空気が抜けたように座っていた94歳の男性が、耳にヘッドホンを当てられ音楽を聞いた途端に目が生き生きとし、背筋がピンとしただけでなく体を揺らし歌い出すなど、多くの事例が次々に現れ驚かされました。
映画にも登場するアメリカの老人ホームや病院で音楽活動をするNPO団体を設立したダン・コーエン氏はこのことを知り、一人一人の患者にipodを渡そうとするのですが、資金面などの問題でなかなかうまくいきません。
この映画では、高齢者の社会での存在感が希薄になり、社会との関係性がなくなってきていることの問題を指摘していました。
また、年齢を重ねることは退化ではなく、経験を積み重ね成長することであるということも。
日本でもこれから認知症の方が増えていくと予測されています。
私自身も気をつけようと、早速YouTubeで青春時代によく聴いた曲を聴いてみました。
確かにすぐにタイムスリップしますね。
YouTubeオススメです。
公益財団法人 認知症予防財団でもこの映画に注目しています。
以下で記事をご覧ください。
ドキュメンタリー映画「パーソナル・ソング」
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