クリニックの経営数値が順調であれば、まず良しと考える
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
経営数値が良いのに不安を抱く人がいる
クライアントと毎月の経営会議をする時、様々なテーマで話をします。
話し合いのベースには毎月の経営データがあり、毎回そのデータを確認しながら会議を行います。
データがないと、設備投資など様々な意思決定をするときに判断ができないからです。
時々、経営が順調に推移しているのに、
「経営がうまくいっているのだろうか?」
と心配するクライアントがいます。
経営数値は良いのに、将来に対する漠然とした不安を感じるのです。
真剣に経営に取り組み、向上心のある人が不安を抱く傾向がある
こういうケースは経営に真剣に取り組み、向上心が高い方に多いように思います。
これは良いことのように思いますが、マイナスに働くことがあります。
「自分はまだまだ足りない部分がある」
「なぜ完璧にできないのだろう」
などと自分を責めてしまうことがあるからです。
常に自分がマイナスの状態にあると認識している状態です。
これでは、いつまでたっても満足することはできません。
この世に完璧な人やクリニックというものはないからです。
もちろん向上心は大切なものですが、経営数値が良いのであれば現在を良しと捉えて、プラスの状態にあると認識してはいかがでしょうか。
そして、さらに良くするためには、と考えてみるのです。
患者さんの診療をする時には、検査数値が良ければ、まず良しとし、それから今後何に気をつければ良いのかを考えるのではないでしょうか。
こんな感じでクリニック経営を進めていただければと思います。