【セミナーのご案内】ライフプランを実現するためのクリニック経営計画の作り方
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
今年はクリニック開院のご相談が多くありました。
病院勤務の厳しさや、クリニック開院を制限する噂などが影響しているのだと思います。
またネット上でもクリニック開院の物件などの情報が簡単に得られる時代になり、開院のハードルが低くなったのかもしれません。
開院すること自体は何も難しいことではありません。
しかし、これまでも何度もお伝えしてきた通り、今後のクリニック経営を取り巻く環境は厳しくなることはまちがいなく、安易に開院をすると人生を台無しにしかねないので安易な開院は要注意です。
私は開院をする前には様々な情報やデータをもとに慎重に検討し、リスクが高いと思われる時には開院以外の選択肢を検討することをお勧めしていますが、多くの方はそのような検討をせず開院の道に進んでいるように感じています。
開院前に収集し検討しなければならない様々な情報やデータの中で、最初に取り組まなくてはならないのが、クリニックの経営計画を作ることです。
経営計画は開院することを決めてから作れば良いと思うかもしれませんが、それでは遅いのです。
開院してから、考えていたこととは全く違っていた、開院しなければよかったと思っても後戻りはできないからです。
開院してから継続して経営ができるのかどうかは実際にやってみなければわかりませんが、事前にシミュレーションをすることで経営の厳しさを感じることができ、経営者になる覚悟ができ、様々な対策を考え、行動することができるのです。
では、具体的な経営計画はどのように作るのでしょうか。
まず、自分の家計でいくら生活費が必要なのかを計算してください。
できれば数年分計算すると良いでしょう。
そして、その生活費をまかなうことができるクリニックの事業計画をできるだけリアルに作ってください。
リアルに作るには、クリニックのコンセプトを明らかにして、広さや必要スタッフの陣容・給与額や医療機器、家賃や経費などを想定し、月々の経費がいくら必要なのかを算出する必要があります。
薬剤費などの原価率、検査の外注費などもわかっていた方がいいですね。
もちろん、診療する曜日や時間や診療単価などもきちんと考えておかなければなりません。
診療日数、時間、診療単価によって医療収入は変わってくるのですから。
計画をリアルに作れば資金がいくら必要で、借入をいくらしなければならないのかがわかってきます。
手元に残るお金を計算するには、税金や社会保険料、借入の返済や減価償却費なども考慮に入れなければなりません。
それらの情報が揃うと、自分の家計に必要なお金を得るためには1日何人の患者さんを診なければならないのかがわかってきます。
私はこのように経営計画を作った後に、開院場所や物件を選ぶべきだと考えています。
なぜならば、どんなに腕の良い医師でもそのエリアのキャパシティを大きく超えた数の患者を診療することはできないからです。
地域や施設のイメージで場所や物件を決めてはいけません。
診療圏調査などで、そのエリアの患者数や競合クリニックの数やレベルを検討し、自分なら何人くらい患者さんに来ていただけるのかを考えてみてください。
そして、どうしても必要な患者数をクリアできるとイメージできない場所や物件であれば、潔く諦めるようにしましょう。
このように文章でお伝えしても、これまで決算書を見たこともなく、経営計画の作り方を学ばれたことがなければ、すぐに理解して作ることは困難だと思います。
そこで、来年1月13日(月・祝)に
「ライフプランを実現するためのクリニック経営計画の作り方」
というテーマでセミナーを開催することにしました。
カリキュラムは以下の通りです。
1)クリニックの経営計画は経営の羅針盤
2)クリニックの利益とお金は一致しない
3)クリニックに利益が出ているのにお金が不足する三大原因
4)クリニックが経営計画を作る目的は何か
5)決算書(損益計算書・貸借対照表)の見るべきポイント
6)手元に残るお金の計算式を知る
7)ライフプランを実現するための経営計画の作り方
8)開業医のライフステージ別お金の変遷
9)お金が不足する三大原因を解消する方法
クリニックの開院を検討されている方は是非受講してください。
詳細は以下のホームページでご確認いただき、お申し込みください。
このセミナーの内容をイメージしていただくために、以下の動画をご覧ください。
クリニックの決算書は経営の羅針盤