開院間もないクリニックの共通の悩みとは?

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

昨日、クリニック経営講座・基礎コースの受講者の方々のOB会を開催しました。

といっても、大げさなものではなく食事をしながら、ざっくばらんに近況報告や情報交換を行うという気軽な会です。

参加されたのは1年前から数ヶ月前にクリニックを開院した方、数ヶ月前にお父様からクリニックを承継された方、来春の開院にむけて準備中などの方々でした。

診療科目も開院地域もバラバラ、年齢も30代〜40歳代の方々で本音の話に花が咲きました。

その中でもクリニックのスタッフのマネジメントについて何人もの方から報告がありました。

開院数ヶ月でも様々な課題が出てきて、その対応に日々努力されているご様子がうかがえます。

そして、その課題には明確な答えはなく、それぞれの状況に応じて努力し続けておられることが印象的で、頭が下がる思いでした。

診療よりもスタッフを良い状態にまとめていく労力の方がはるかに大きいと感じていることは皆さん共通していました。

スタッフのマネジメントの大変さについては経営講座でもお伝えしていますし、先生方もこのことはよく認識されていたのですが、予想を上回っていたようです。

これは実際にやってみないとわからないことなのでしょう。

10年20年と経営をされてきたベテラン院長先生でも、これは永遠のテーマだと言われる方がほとんどですので、新たに開院された先生が悩まれるのも無理はありませんね。

ただ、大変だからと諦めてしまうと状況はさらに悪化してしまいます。

課題が出た時には、それに正面から向き合って対応していかなければなりません。

スタッフはそんな時の院長先生の行動を見て、院長先生がどんな人なのかを判断しているからです。

自分の価値観を持ち、その価値観に沿ってぶれない経営を行っていこうとする院長先であれば、スタッフは安心してついてきてくれるでしょう。

そして、その価値観がもしかすると間違っているかもしれないという思いを持つ柔軟性も大切です。

それがないとスタッフの意見をまず受け止めて、十分なコミュニケーションをとることが難しいからです。

スタッフにはいろいろなタイプに人がいて、大変なことも多いと思います。

これまでに経験したことがない状況に遭遇することも多いでしょう。

診療をしながら、様々な課題に対応することは本当に大変なことだと思います。

しかし、そのような状況に向き合い対応し続けることが経営なのです。

課題が出てきた時にネガティブな想いを持ち続けているとどんどん辛くなってきます。

いつになったらこの課題が解決するのだろうか?

良い状態がずっと続けばいいのに・・・

こんな気持ちでいる方もおられると思いますが、いつまでたっても課題がなくなることはありません。

なぜならば人も環境も日々変化し続けていますので、同じ状況が続くことはないからです。

であれば、「経営に終わりはない」と覚悟を決めて、この課題が自分を成長させてくれるのだという気持ちで、日々起こることに前向きに取り組んでいくことが良い状態を維持するには欠かせないことなのではないでしょうか。

そして、そのためには院長先生ご自身が心身ともに良い状態でいることが不可欠です。

日々たまるストレスを上手に解消されていますか?

自分以外の人に依頼できる仕事を抱え込んでいませんか?

診療の中で、役割分担や効率化できる方法はないでしょうか?

こんなこともチェックしながら、経営に前向きに取り組み続けていただければと思います。

そして、大変な時には外部の方々の力を借りることも積極的に検討してみてください。

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