病医院の引継ぎ方・終わらせ方が気になったら最初に読む本
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
先月、私が所属している医業経営研鑽会から新たな本が出版されました。
「病医院の引継ぎ方・終わらせ方が気になったら最初に読む本」
このテーマは私自身も大変関心がありますので、早速読んでみました。
大変勉強になりましたので、感じたことをお伝えしたいと思います。
このところ病医院の承継のご相談が増えています。
誰かにクリニックを承継したいという人はもちろん、承継して自分で医療を行いたいという人も多いようです。
これは医業経営が厳しさを増していることが大きな要因だと思われます。
厳しい環境を察知して、少しでもリスクを小さくして自分で医業を行いたいという人が増えているのでしょう。
そのこと自体は大変良いことだと思いますが、クリニックの承継はそれほど簡単なことではありません。
この本を読むとその大変さがよくわかります。
クリニックの承継にはこうすればよいという単純な答えはなく、様々な状況に合わせて個別に考える必要があります。
しかし、どんな状況でも共通する点はあります。
それは早め早めに、関係者同士が信頼関係を築いたうえで、お互いの立場・想いを尊重しながら、丁寧に相談し行動することです。
これらのことがこの本を読むことで実感できイメージできてきます。
そして、被承継者・承継者だけでは最適の方法を見つけ行動することは困難なので、信頼できる専門家のサポートが必要ということもよくわかります。
この本は単なる承継の手続きノウハウだけではなく、相続など自分と家族の人生にかかわることなどが広い範囲にわたり網羅されています。
また複数の著者が長年経験してきたことを具体的に書いていますので、部分的には相当専門的な内容も含まれています。
ですので、クリニックの承継を検討している方、承継開業を検討している方はまず
第3章 親族内(親子間)承継
第4章 親族外(M&A)と廃業
から読まれるとよいかもしれません。
この章の事例を読むだけでも、自分と同じような環境を見つけられ、何に気を付けなければならないのかイメージできるのではないでしょうか。
まずはこの章を読んで全体像のイメージをつかみ、疑問に思うとこがあればこの本の中からその答えになる部分を探して読むという辞書的な使い方がおすすめです。
私自身もこれまで疑問に思っていたことが解明できたり、さらに理解を深めることができたりして、さらに前に進めたような気がしています。
今後も必要に応じ、繰り返し読み返してみたいと思います。
この本は大変素晴らしい内容ですが、初めてクリニックの承継を学ばれる方には少し難しいかもしれません。
そんな方のためにクリニック承継の基礎的な知識を得るためのセミナーでお話をさせていただきます。
8月18日(日)東京駅近隣で行いますので、ご関心のある方は是非ご参加ください。
詳細の確認、お申し込みは以下からお願いいたします。
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