開業医の先生にも「接する技術」「デリバリー能力」が必要

先日、知合いの方のご縁で鶴岡秀子さんという方とお会いしました。アパレル会社に勤め、外資系コンサル会社に転職、IT企業を創業し、現在はザ・レジェンド・ホテルズ&トラストというホテル運営会社の代表取締役をされています。まだお若いですが、明るくて素敵な方でした。その鶴岡さんの著書「10歳から起業すると決めていた」ダイヤモンド社を読みました。

わかりやすく、ためになる内容でした。医療機関と一般企業という違いはありますが、考え方には共通する点が多かったように思います。

その中で「接する技術」と「デリバリー能力」の重要性が説かれています。この二つは開業される先生にとっても必須の能力ではないかと思います。

「接する技術」があるとは「本番共有力が高い」ということ。患者さんの気持ちを感じる力と言えるかもしれません。そんためには会話のキャッチボールができ、患者さんと心が通うコミュニケーションができることが大切です。

「デリバリー能力」とは患者さんに届ける力のことです。診療能力が10あったとしても5しか患者さんに伝えることができなければ、診療能力が6しかなくても6を伝えられる人に患者さんの満足度では負けてしまうというイメージでしょうか。

知合いのコンサルタントの方や、医療業界で仕事をされる方々とお話をする中で、患者さんが来てくれる要因は何だろう?と話したとき、突き詰めると先生のお人柄に行き着きます。その中でもこの「接する技術」「デリバリー能力」があることは最大の要因の一つだと思います。

開業を検討される先生はご自分のこの能力をじっくりと磨いていただければと思います。

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