採用する側と応募する側には大きな意識のギャップがある

スタッフを採用しても採用してもすぐに退職してしまうクリニックがあります。

何故でしょうか?院長先生や既存のスタッフの方々からいろいろとお話をうかがいました。

原因は様々あるのでしょうが、私が感じた原因の一つは「後出しジャンケン」をしていることです。

採用募集や面接時の提供情報や説明と、実際に働き始めてからの業務内容に違いがあることが多いのです。最初は、あれ?こんなこと聞いていなかったのに・・・で済んでいたことも、あまりに聞いていなかったことが多いと物理的に働くことが不可能になったり、不信感が増えて退職をしてしまうようです。

決して悪気があって嘘をついている訳ではありません。

採用する側が職場の現状や意向を十分に伝えきれていないことが問題なのです。

具体的にどのような仕事をして欲しいのか、決められた仕事以外にお願いすることはないのか、勤務時間はどうなのか(受付時間を過ぎても遅くまで働かざるを得ないケースはないのか)、休日出勤はないのか、勤務条件は・・・

などなど、応募する側は自分の家庭の状況にあわせて知りたいことが沢山あるのです。小さなお子さんがいらっしゃたり、家庭の事情などで、条件が合わないと働けないこともあるのです。

採用する側はどうでしょう。

こんなことは細かいことだから言わなくてもいいだろう、採用してからこれくらいのことならお願いしてもいいだろう、細かい条件は採用してから決めていこう・・・

こんな気持ちも少しはあるのではないでしょうか。

せっかく募集広告などを出して、手間隙をかけて採用したスタッフがすぐ辞めてしまう。

お金も時間も手間も膨大な無駄になりますね。また、実務に支障も生じ、スタッフのモチベーションダウンにもつながります。

スタッフの採用、その後の教育、継続して勤務してもらうことはクリニックの運営の中でも最重要のテーマの一つです。

採用される側、働く立場の方々の気持ちをじっくりと考えていきましょう。

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