土地・不動産を保有している人の相続対策アイデア
先生方の中には土地や不動産を多く保有されている方もいらっしゃいます。
土地・不動産をお持ちの相続対策は困難なケースが多いようです。
不動産は上手に分けられないことが多く、相続人の間で不平等が生じてしまう。そのため相続が争族になってしまう。
資産はあっても現金がないので、納税資金に困ってしまう。
納税してしまうと現金がなくなってしまう。などなど
相続対策は早めの対策が大事。総資産額を出し、相続税を試算する。その後、納税資金対策、相続税減額対策などを行う。セオリーとしてはこうでも、被相続人のお気持ちやその他もろもろの事情でなかなか手がつけられないのも実情です。
そうは言っても、できるところから手をつけていきたいものです。
不動産を保有されている方の相続対策として、物納を活用するという方法があります。
保有している資産の中から、使いにくいもの、悪いものを選択し、これで物納をするのです。税務署はいい資産じゃないと物納を認めない・・・という話をよく聞きますが、根拠はありません。
同じ資産価値であれば認めてくれるはずです。(交渉しないと先方の言いなりになってしまうかもしれませんが・・・)
このとき、物納資産の評価には注意が必要です。税務署の評価にまかせきりだと、低い評価をされてしまうかもしれません。納税側でもきちんとした評価を出し、少しでも高い評価にすることが大事です。
現金があれば、物納の前に現金での納税をしなければなりません。
現金を残しておきたいのであれば、現金を他の資産(換金性の高い資産)に換えておき、保全することも必要になるでしょう。
相続対策には一発逆転ホームランなどというものはありません。細かい工夫や交渉をしていくことが大事です。
積み重ねを継続することにより大きな効果が得られるかもしれません。