生命保険のご相談
また生命保険のご相談をお受けしました。
医療法人で4年前に加入された逓増定期保険。
税理士さんから薦められて加入された保険料が全部経費になるタイプです。
税制が変わりましたが、その前に加入されていたので今も保険料は全部経費にされています。
問題は3年後。
解約払戻金がピークになり、その後急激に減少してしまいます。
ピークで解約をすると、莫大な払戻金に課税されてしまい、何のために加入したのかわかりません。
税理士さんに相談をされたところ、
少しずつ取り崩してはどうでしょう・・・
そのときの払戻金には課税されますね
お子さんの報酬にあててはどうでしょう?
まだ学生で多額の報酬を払えません・・・
何か機器を購入してはどうでしょう?
機器を購入しても全てが経費になりません・・・
それから必要なものも特にないのですが・・・
困りました
生命保険は医業経営において大変重要で役に立つものですが、加入されるときには入り口だけではなく、途中や出口のことも考えることが重要です。
まず、先生の経営計画がどうなのか。
現在の負債はいくらあり死亡保障はいくら必要なのか、今後の設備投資はどうするのか、お子様はあとを継がれるのかどうか、お子様が事業を承継するまでに法人の内部留保はどれぐらいにしておきたいのか、リタイアはいつごろと考えておられるのか、退職金はいくらぐらい必要か等々・・・
すぐに結論が出ないことばかりですが、これらのことを考えずに適切な保険に加入することはできません。
保険に加入される前に事業計画。
じっくり考えてみましょう。