医療法人の資産運用
医療法人の経営が順調に推移すると、銀行預金がどんどん増えていきます。
「医療法人では株などに投資をしてはいけない」
と考えておられる方が多いようです。
本当にそうなのでしょうか?
厚生労働省のHPに掲載されているモデル定款には以下のようにあります。
「資産のうち現金は、日本郵政公社、確実な銀行又は信託会社に預け入れ若しくは信託し、又は国公債若しくは確実な有価証券に換え保管するものとする。」
これを見る限り、有価証券で試算を保有することは問題ないようです。
ただし「確実な」ということが条件のようです。
現代で確実なものがあるのでしょうか?
昨年来の世界同時不況の状況をみていると心もとなくなってきますね。
金融業界に携わるプロの方々でもリスクを全部把握できるわけではありません。
ここにある「確実な」という言葉は、医療法人が情報をきちんと得て、確実だと判断できたものと考えたほうがよいのかもしれません。
「確実な銀行又は信託銀行」も「信頼できる銀行又は信託銀行」のことですね。
それでも多額の現預金を一つの銀行に保管しておくことにはリスクがあると思います。
できるだけ分散が必要ですね。
また現預金以外で信頼できる方法があれば、将来に備えて運用をすることを検討してもよいのではないでしょうか。
ただ、そのような方法が現在は少ない状況です。
我々のグループでもノウハウを結集して、そのような方法を考えていきたいと思います。