分院開設時の注意
医療法人の分院を購入された先生がいらっしゃいます。
法人の分院を閉院して、個人クリニックとして診療を継続されることになりました。
医院の開設、保険医療機関指定申請の手続きなどのお手伝いをさせていただきました。
お手伝いをさせていただくための打合せの中で、医院の売買にかかわるご苦労もうかがうことができました。
分院を開設される時に、将来分院を売却することを理事長先生と約束をされていたとのこと。
また、売却の条件も大枠できめておられたとのことでした。
しかし、具体的に売買の話を進めるうちに、お互いの認識の違いが出てきたのです。
売却の時期、金額、細かい条件など、なかなか話がまとまらずお互いに大きなストレスを抱えることになってしまいました。
分院を開設される時には注意が必要です。
報酬や勤務条件、将来売却される時の条件などを口頭ではなく文書の形で保管をしておかれることをお勧めします。
当初約束した勤務条件と違う、売却にあたって認識が違った・・・
このようなケースを沢山見てきました。
その結果、分院の院長が退職をされたり、裁判になったりすることも多いようです。
分院を開設される時には理事長と分院の院長先生とじっくりと条件や将来のことについて話し合われることを強くお勧めします。