クリニックでの診断書作成などに時間がかかってしまいます。メディカルクラークを採用したいと思いますがよいでしょうか?
無床のクリニックを開設しておられる医療法人の理事長先生からのご質問です。
答えは、スタッフ採用の費用対効果を考え、メリットがあるようでしたら採用を検討しましょう。
理事長先生の頭には、メディカルクラークを採用すると「医師事務作業補助体制加算」が使えると思われているようです。
「医師事務作業補助体制加算」は、地域の急性期医療を担う保険医療機関(特定機能病院を除く。)において、病院勤務医の負担の軽減に対する体制を確保することを目的として、医師、医療関係職員、事務職員等との間での業務の役割分担を推進し、医師の事務作業を補助する専従者(以下「医師事務作業補助者」という。)を配置している体制を評価するものです。
また、当該患者の入院初日に限り算定することになっています。
よって、入院設備のないクリニックでは残念ながら算定できません。
先生の業務が多忙で診療に支障が出るようでしたら、現有のスタッフに教育をして業務をしてもらうことを検討してみましょう。
それでも無理なようでしたら、費用対効果を検討し、新規にスタッフを採用しましょう。
ただ、医師の業務の代行を行うには知識・スキルが必要ですので採用条件は明記するようにしましょう。