【今日の質問】医療器械を購入したいと思います。リースより借り入れのほうが有利と聞きました。正しいのでしょうか? 【答え】はコチラ⇒
こんにちは。
ドクターよろず相談所の近藤隆二です。
いい天気が続き、近所の千鳥ヶ淵の桜が満開です。
まだしばらくは桜を楽しめそうですね。
今日のご質問は医療法人の理事長先生からいただきました。
医療器械が古くなり、買い換えたいと思います。
リースより銀行借り入れのほうが有利と聞きました。
本当でしょうか?
【答え】
一概に借入のほうが有利とは限りません。
具体的な条件で比較をするようにしましょう。
リース料率と借入金利は考え方が違います。
【物件代金 100万円 5年(60回払い) リース料率 1.8% の場合】
以下のように計算します。
物件代金 1,000,000円 × リース料率 1.8% = 月額 18,000円
リース料総額 ⇒ 18,000円 × 60回 = 1,080,000円
【物件代金 100万円 を 銀行借入で購入し 5年 年間利子率 1.8% で返済した場合】
月の利息は以下のような考え方で計算します。
借入元金残高 × 1.8% ÷ 12か月
元金均等で借り入れをした場合、総返済額は 1,045,650円 となります。
同じ1.8%では借入のほうが有利に見えますが、リース料率と利子率が具体的にいくらになるのかを考慮する必要があります。
また、リース料率の中にはリース物件の簿価にかかる毎年の固定資産税(1.4%)や動産総合保険(リース物件が火災や水害に遭うケースに備えた、残リースをカバーする為の保険)の保険料などが含まれています。
一概にどちらが有利とは言えませんので、気になるときには具体的な数字で比較をして判断するようにしましょう。