【今日の質問】クリニックをビルの一室で開院しています。手狭になったのでビルを購入して移転したいと考えています。注意点はありますか? 【答え】はコチラ⇒
こんにちは。
開業医のビジョン実現ナビゲーターの近藤隆二です。
先日の春の嵐が去って、いい季節になりましたね。
今日のご質問は個人でクリニックを開院されている院長先生からいただきました。
クリニックの経営が順調に推移しています。
患者さんが増えて、手狭になったのでビルを購入して移転したいと考えています。
注意することはありますか?
というご質問です。
【答え】
ビルを購入して移転した場合に、クリニックの収益がどのようになるのかを試算してみましょう。
購入資金をどのように調達するのか、移転費用はどれぐらいかかるのか、移転場所の変更による患者さんの減少の心配はないのかなど、できるだけ具体的に試算しましょう。
利益が出る場合でも、借入金の返済などを考慮に入れるとお金が出ていってしまい、資金不足が予想されることがあります。
また現在のクリニックを開院して間もない時には、内装など、せっかくお金をかけた設備等をムダにしてしまうことになります。
定期的にかかる多額な修繕費など、購入後にどのような費用がかかるのかを慎重に考慮しましょう。
お金がきちんと回るのかを最重点にみて、購入するかどうかを判断するようにしましょう。
クリニック用の物件ではなく、運用を目的とした不動産を購入される先生も多くいらっしゃいます。
販売側の試算表で利益が出るので購入されるのですが、借入金で購入された場合などはお金が多く出てしまっていることがあります。
購入後にどのような経費がかかるのか、空き室のリスクはないのか、借入金の返済をするとお金は回るのか、などを慎重に検討しましょう。
不動産購入には多額のお金が必要になります。
何のために購入するのか目的をよく考え、お子さんの学費が必要な時期などには特に慎重に購入を検討するようにしましょう。