医療法人を設立する目的No.1は?

こんにちは。

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

医療法人を設立する目的は様々ですが、一番多いのはなんといっても節税です。

個人の開院では所得が高くなると税金が恐ろしく多額になるので、医療法人を設立する気持ちはよくわかります。

そもそも医療法人制度は良質の医療を継続的に行えるよう、財務体質を強くすることが目的なのですから、公に認められた節税のための制度といえなくもありません。

しかし、目的が節税なのに実際はそうなっていないことが多いです。

目先の節税を追求するあまり、医療法人の税金をほぼゼロにしたり、経費を多額に使ったりしていることがあります。

これらのために、理事報酬を多額にしたり、不要なものを購入したり(時には借金をしてまで経費をつくることもあるようです)しています。

理事報酬が多額になれば、個人の税金は多額になり、全体として節税にはなりません。

無駄な経費を使うと、お金が出ていくだけで何の得にもなりません。

経営の目的はいかに財務体質をよくするかです。
(手残りのお金をいかに多くするか。)

そして、そのお金を次にどのように活用していくのかを考えることです。

それらのことを考えず、目先の節税にとらわれると、かえってお金を失いかねません。

今後、医業経営・個人の生活をどうしたいのかを全体的・長期的に考え、医療法人を運営していきましょう。

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