クリニックは変化・成長し続けなくてはならない

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

先日、ジャパネットたかた創業者、髙田明さんの著書「伝えることから始めよう」

を読みました。

そこで感じたことは、

「クリニックは変化・成長し続けなくてはならない」ということ。

クリニックの開院を検討している方の中には、開院そのものが目標になっている人がいますがこれは間違いです。

クリニックの開院はスタートラインに立ったということで、それから長いクリニック経営という海を航海していかなければなりません。

そして、安全に航海を終えるには変化・成長し続けなければなりません。

クリニック経営は「ビジネス」です。

「ビジネス」というとお金儲けか・・・医療はお金儲けじゃないよ!

という方がいますが、そうではありません。

ここでいう「ビジネス」とは患者さんに価値を提供して、それに見合う対価をいただき、経営を継続していくということです。

「価値」とは、自分が考えた価値ではなく、患者さんが感じる価値のことです。

ですので、自分の専門分野はこれだから、この医療で価値を提供すると考えても、クリニックの近くにそれを必要とする人が居なければ価値はありません。

また、このような治療をすればいいだろうと思っても、患者さんの期待に沿わなければ価値はないのです。

クリニックを受診する多くの患者さんは、医療の質はもちろん、先生やスタッフの雰囲気や人柄などにも大きな価値を感じることがあります。

これらのことを含めて、患者さんの感じる価値は何かを考え、その期待に沿えるよう変化し続けていかなければ経営を継続することは困難です。

これを難しいことだと感じる人がいるかもしれませんが、よく考えるとシンプルでわかりやすいことだと思います。

患者さんの視点で、目の前のことに集中して、良くなるための行動をし続ければよいのですから。

ジャパネットたかたは、この方法で年商数百万円のカメラ店から30年で1700億円を超える企業に成長しました。

事業の規模は違いますが、経営に対する考え方や行動の基準はそのままクリニックにもマッチすると思います。

高田明さんは、長期の目標を持たず、昨日よりも今日、今日よりも明日、今年よりも来年と成長を続けていく強い気持ちを持って、目の前のことに最善を尽くした結果、現在があると書かれています。

社会は変化し続けています。

医療もどんどん進化していて、患者さんの考え方も、情報の取得方法なども変化し続けています。

それらにマッチし続けることが問われているのです。

クリニックを開院しても最初から完璧ということはありません。

実際に経営をしながら、患者さんの反応をみて、医療やクリニックを変えていく。

結果が良くなることばかりではないでしょう。

うなくいかないこともありますが、そのプロセス・経験を経て自分独自の医療やクリニックが出来上がります。

社会や患者さんはこれからも変化し続けますので、この更新が終わることはありません。

いつまでたっても完成形が出来上がることはないのです。

経営は、常にその時点での最適を目指し続けるものなのです。

変化・成長し続けることの重要性について動画でお話しています。以下でご覧ください。

クリニック開院は目標ではなくスタートである 〜前半〜

クリニック開院は目標ではなくスタートである 〜後半〜

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