医療業界は他の業界と比べると恵まれている
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
「これからの医療業界の経営は厳しくなる」
とこれまで繰り返しお伝えしてきました。
しかし、この厳しさというのは
「これまでの医療業界と比べて」
という意味で、他のビジネスの業界と比べるとまだまだ恵まれていることが多いと思います。
先日、インターネットマーケティングの本を読んでいると、このように書かれていました。
良いマーケットの3条件
1. お客に半端じゃないくらいの情熱がある
2. お客がお金を持っている
3. リピート性がある
これをペット用品マーケットと就活学生マーケットを例に説明していましたが、
前者はこの条件を満たし、後者は満たしていないとのこと。
言われてみるとその通りです。
では、医療業界はどうかというと、明らかにこの条件を満たしています。
1.患者さんは自分の健康を改善したいという半端じゃない情熱を持っている。
(そうでない人はそもそも受診しません。)
2.患者さんはお金を持たずに受診することはまずありません。
保険診療の場合、受信料の多くは保険で支払われます。
しかも取りっぱぐれがない。
3.患者さんは受診してよければ、また次も受診してくれます。
病気によっては定期的な受診が必要なこともあります。
こんなに恵まれているマーケットはそうそうないのではないでしょうか。
しかし、診療点数は上がらず、外来医療需要は下がっていき、競合施設は増えているので厳しいと考える方もいるでしょう。
では、他の業界を見てみましょう。
同じような状況がどの業界でも起こっていて、その中で繁盛する会社とそうでない会社に分かれていることがわかります。
競合が厳しいマーケットでも繁盛している会社は何が良いのでしょうか。
もちろん、商品やサービスの品質が一定基準以上であることが大前提ですが、品質がナンバーワンの会社が必ずしもナンバーワンになっているという訳ではありません。
では、どのような会社がナンバーワンになっているのか。
私はマーケティングが上手な会社がナンバーワンになっていることが多いように思います。
マーケティングというと、何か難しいことのように感じますが、そんなことはありません。
クリニックであれば、自院ができること、良いところ、強み、院長先生やスタッフの人柄、なぜ患者さんが来院いただいているのかなど、患者さんが欲しいと思う情報をわかりやすく伝え続けるということです。
これを行うかどうかで患者さんに選んでいただけるかどうかが決まります。
つまり、一般企業のような経営努力をきちんとすればこれからも医療業界で経営を続けていける可能性が高まるということです。
しかし、院長先生は朝から晩まで忙しくてなかなか考える時間がなかったり、スタッフにこのような経験がなかったりで、何をどうすれば良いのかわからない、行動できないといったこともあるでしょう。
そんな時には外部の信頼できる人の力を借りることをお勧めします。
当社では「院外経営幹部」という立場でクリニック経営のお手伝いをしておりますので、お気軽にご相談ください。
患者さんに選ばれ続けるために行うこと、について動画でお話ししていますので、以下で御覧ください。
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