クリニックの現場がうまく回らない原因を掴んでいますか?
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
クリニックを経営する中でスタッフの方々が明るく元気に、活き活きと働ける環境を整えることは最大のテーマの一つです。
自院を患者さんに選んでいただくためには、院長先生の診療や人柄が信頼されることはもちろん、クリニック全体の雰囲気が良いことが不可欠だからです。
そして、私が今まで関わってきたベテランの院長先生方は全員、
「それは永遠のテーマだ」
と口を揃えます。
しかし、院長先生は朝から晩まで診療をしているため、スタッフの方々がどのような状態なのかを把握することがなかなかできません。
その結果、様々な問題が発生していても気づかず、貴重なスタッフが次々と辞めてしまうというような問題が起こっています。
このようなことを防ぐために、私は院長先生とスタッフの個別面談を定期的に行うことをお勧めしています。
面談を行うのは特定のスタッフだけではなく、パートスタッフも含め全員を対象にします。
特定のスタッフだけから話を聴くと、その人のフィルターがかかり真実が曲がって伝えられることがあるからです。
この面談では、院長先生はスタッフの話を聴くことに徹することが重要です。
そうしないと、スタッフはどうせ話をしても真剣に聴いてくれないと思い、本音の話をしてくれないからです。
本音の話を聴かせてもらえないと真の現状を知ることはできず、課題が見えず、対策を打つこともできません。
これでは面談を行うのは単なる気休めで、ほとんど意味がありませんね。
個別面談を行うことは真の現状を知ることですので、そのための工夫をすることが重要です。
しかし、どんなに工夫をしてもスタッフの本音の話を聴くことができないことがあります。
具体的には院長先生とスタッフの間に信頼関係が築けていない時などです。
その原因は様々だと思いますが、院長先生がスタッフにきちんと向き合っていないことが原因の一つに挙げられます。
こんな時は、まず院長先生の経営に向き合う姿勢を見直すことから始めなければならないこともあります。
これはなかなか大変なことです。
自分の良くないところ素直に気づき、それを修正することはどんな人にとっても簡単にできることではありません。
しかし、院長先生が自らこのような努力を始めると、クリニックが劇的に変化することがあります。
組織の雰囲気や風土はトップでほとんど決まってしまいますので、当然かもしれません。
事実、私のクライアントでもこのような努力を重ね、雰囲気が劇的に良くなったクリニックがあります。
その院長先生はこれからもクリニックを良くし続けていくと覚悟を決められていて、頭の下がる思いです。
クリニックに限らず、経営を行うことは大変なことですが、自分自身が変化・成長し続けられる素晴らしい環境でもあります。
ぜひ、このような想いで日々のクリニック経営に取り組んでいただければと思います。
当社ではスタッフ全員の個別面談などを通じ、クリニックの真の現状を把握し、課題を明らかにし、改善するためのサポートをさせていただいています。
このようなサポートご関心のある方は、お気軽にご相談ください。
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