クリニックの売上が伸びているのに利益が減る時は経営を見直すチャンス
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
開院して順調に患者数が増え、売上が伸び続けているクリニックがあります。
開院後10年を経っても売り上げは上がり続けているのですが、ここに来て利益が下がり始めキャッシュフローに不安が出てきました。
なぜこのようなことが起こるのか、答えはシンプルです。
売上が増える額よりも経費や設備投資などの増えるが大きくなっているのです。
売上は伸びていますがその伸び率は下がってきており、ほぼ横ばいの状態です。
にもかかわらず、人件費など様々な経費が上がり続けているのです。
順調に売上が上がり、利益が出て手元資金が潤沢になると、気持ちが大きくなって安易に経費を使ってしまいがちです。
・スタッフから人員が不足していると言われると、よく考えずにドクターや看護師、受付スタッフを採用する。
・節税目的で過大な保険に加入する。
・勧められるままにゴルフ会員権や不動産を購入する。
・過大な理事報酬を受け取る。
etc.
こんなことが続いているといつか利益が下がり始め、お金の不安が出てくることになりますが、こんな時は経営を根本から見直すチャンスです。
・スタッフが足りないと言われたときには、現在の戦力で仕事を回すことはできないのか?と真剣に考えてみる。
・加入中の保険は本当に必要なものだけにする。
・不要なゴルフ会員権や不動産などは売却する。
・適切な理事報酬額を考えてみる。
・無駄な出費を控え、必要なもの以外は購入しないという考え方に変えていく。
このようなことを行うことで、次の成長のステップを踏み出すことができるのではないかと思います。
日々忙しい業務を続けていると、このようなことをじっくりと考える時間をなかなかとることができないかもしれませんが、放っておくとホコリやチリが知らぬ間に溜まってしまいます。
経営データを見ながら経営についてじっくり考える時間を定期的に設けて、早め早めにホコリやチリを払い続けることをお勧めします。