クリニックのパートスタッフに活躍してもらうためのヒント
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
日頃からクリニックのパートスタッフに、もっと活躍してもらうにはどうすれば良いのかを考えることがあります。
様々な事情で、パートタイムでしか働けない人がいますが、仕事の能力や人間力などに優れた人は常勤でなくとも、大勢いるのではないかと感じていたからです。
その考えを強くしたのは、友人の経営する会社で、常勤スタッフとパートスタッフの仕事の内容に差をつけず、時給換算の給与も同等あるいはパートの方を高くすることによって以前よりも成果をあげることに成功していると聞いたからです。
これに意を強くしていた時、以下の本に出会いました。
「儲かりたいならパート社員を武器にしなさい」 小山昇 著
著者の小山さんは株式会社武蔵野の社長で、日本経営品質賞を二回受賞されている第一線の経営者です。
非常に細かい心配りや制度の話が多いので、自院では無理だ・・・
と感じられるかも知れませんが、基本的な考え方や対策には医療施設でも参考になることが多いと思います。
このところ、クリニックでもなかなかスタッフを確保することができないという悩みを多く耳にするようになりました。
この傾向は今後も続くのではないかと感じています。
また、常勤スタッフとパートスタッフに無意識のうちに線引きをして、パートスタッフの力を最大限引き出していないケースも多いのではないかと思います。
この本を参考にして、自院の現状を踏まえながら、今後の方針や、今何ができるのかなどを考えてみてはいかがでしょうか。
序章 パート社員は、一緒に夢を実現するパートナーである
第1章 優秀なパートを育てたいなら「会社のルール」を教えなさい
第2章 パートの能力は「しくみ」で最大限引き出せる
第3章 やる気は「お金」で買いなさい
第4章 職場のトラブルはすべてコミュニケーションで解決できる
第5章 「価値観」重視で採用しなさい
●高時給、短時間労働だから優秀な人が集まる
●会社のルールを教えると「不満」が「やる気」に変わる!
●パート全員にiPadを配布して、残業時間を減らす
●実力あるパートに役職を与え、社員との差別をなくす
●パートにも賞与を出す
●人事異動させて「モンスターパート」を生み出さない
●ロッカーをなくすのは揉め事を起こさないためのしくみ……amd more!